メインメニューは、ホワイトチョコとミントのパフェ「SILO」、キャラメルバナナとオレンジのパフェ「ROY」、苺とピスタチオのパフェ「TANGO」の3種類。
和志さん一押しの「SILO」は、白いチョコミントアイスの爽やかな風味とすっきりとした後味が特徴的。飲んだ後に、つい食べたくなるほどよい甘さです。

ホワイトチョコとミントのパフェ「SILO」
「ROY」は、キャラメルバナナの甘みとオレンジの酸味のバランスが絶妙な大人のパフェ。ピスタチオの香ばしさと上品な甘さを楽しめる「TANGO」は、ペンギンのクッキー付き。インスタ映えもバッチリです。
「パフェって背が高いほうが見栄えもいいし、テンションも上がると思うんですけど、うちは夜に出すものなので、クリームのあいだにジュレを挟んで、なるべく重たくならないように工夫してます」(和志さん)
今後、季節のパフェも追加予定だとか。本格的にお腹が空いた時は、ホットサンドイッチもオーダーできます。

店名の由来になった絵本『タンタンタンゴはパパふたり』(ポット出版)
「ロイトシロ」の看板に描かれてる2匹のペンギンは、ニューヨークの動物園に実在した雄ペンギンのカップルがモチーフ。
「店名は『タンタンタンゴはパパふたり』という絵本に出てくる雄ペンギンのロイとシロからもらいました。もともとペンギンが好きだったので、お店のロゴはペンギンにしようと思っていて。調べてみたら、ペンギンって雄同士のカップルが多くて、同性愛の象徴らしいんです」(和志さん)
『タンタンタンゴはパパふたり』は、ロイとシロが育児放棄された卵を孵化させ、子どもと3匹で家庭を築いたという実話から生まれた絵本です。
「デートですみだ水族館に行った時、ペンギンのぬいぐるみ欲しいなーって言ったら、その年のクリスマスに玄太がプレゼントしてくれました」
「僕、一人で大きなペンギンのぬいぐるみを抱えて電車乗りました(笑)」
と、微笑み合う和志さんと、玄太さん。

「僕たちは、今のところ結婚できないし、子供も作れないから、何か形として残るものとか、続いていくものを2人で作りたかったんです」(玄太さん)
「雄同士のペンギンが愛を育んで、ひとつのもの(家族)を作っていく姿に、自分たちを重ねた」というお2人。
イケメンカップルの愛に溢れた夜パフェ専門店、歌舞伎町の新しい人気スポットになりそうです。
<取材・文・撮影/藍川じゅん>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】藍川じゅん
80年生。フリーライター。ハンドルネームは
永田王。著作に『女の性欲解消日記』(eロマンス新書)など。