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「思い通りにならないことに耐えられない」吃音に苦しんだ男性が離婚を選んだワケ

鬱で2度目の休職、そして離婚

 結婚して数ヶ月後に、片山さんはまたも鬱を発症する。理由は前の会社と同じく、人間関係の軋轢。加えて、当時は月に400時間も働いていた。心身ともにボロボロになった片山さんは、またも休職する。 「当初は病気による有給扱いで給料は満額もらえていましたが、何ヶ月か経ったところで傷病手当に切り替わり、給料が6割くらいに減りました。それで僕の給与明細を見た由香が、明らかに不安を態度に表しはじめたんですよ。何度も聞いてくるんです。『ねえ、いつ復帰するの?』って」 ※写真はイメージです 鬱で休職中の人には、一番言ってはいけない言葉だ。 「彼女は心療内科の初診にも同行していて、復帰時期を聞くのは絶対NGだと医者から釘を刺されていたのに……。不安でたまらなかったんでしょうね。僕は頼むから言わないでくれと懇願したんですが、しばらく経つとまた言ってくる。その繰り返しで……」  由香さんが不安を口にする理由を、片山さんはこう推測する。 「僕は休職直後、ソファに座って空(くう)を見ていたら、いつの間にか一日が終わるような日々をすごしていました。でも少しだけ回復すると、出勤や遠出は厳しいものの、軽い散歩やゲームで気を紛らわす程度のことはできるようになったんです。 ところが由香から見れば、朝出勤する時にゲームをしている僕が、帰ってもまだゲームを続けている。怠けてるだけの人に見えたんでしょうね。この人、人間的にダメなだけなんじゃないか? 実はもう仕事に復帰できるんじゃないか? そんな不信感が顔に書いてあるようでした。由香としては、僕が一日中床に臥せっているほうが、まだ納得できたんだろうと思います」  由香さんは片山さんに対して不信感を抱き、片山さんは由香さんの不信感に苛立ちを隠さない。夫婦関係はどんどん悪化していった。
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離婚は“円満”だった
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