こなれて見える「リュック通勤コーデ」のコツ。“王道スタイル”といえば?
こんにちは、ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。昨今のファッショントレンドであるスポーティスタイル。その勢いは今やカジュアルスタイルだけに止まらずビジネスファッションとしても受け入れられ始めています。
これまでのキャリアルックといえば、かっちりしたビジネスバッグやヒールが基本でしたが最近では、通勤時のスニーカーやリュックの使用をOKとする企業も多いですよね。そこで今回は、ビジネスシーンで取り入れたい通勤時のリュックコーデについてご紹介いたします。
通勤時のリュックコーデが支持され始めて間もない時期は、スタイリングの定義が浸透していないこともあって着こなしの正解・不正解が分からないですよね。なので、まず手始めに鉄板となる外さない王道ルックを押さえておきましょう。それがキレイめのノーカラージャケットにアンクル丈のパンツスタイル。
基本的にリュックはスポーティな印象を与えるのでボトムはパンツスタイルが一番取り入れやすいです。パンツもカジュアルすぎたり、色や柄の主張が強かったりするとコーデに悩んでしまうので、シンプルなネイビー・ブラック・ホワイト・キャメルブラウンあたりの無地ものを選ぶと良いですよ。
足のラインが気になる方は、揺れ感の美しいワイドボトムを。スマートに見せたい方はセンタープリーツの入ったスラックスがおすすめ。
ではスカートとリュックを組み合わせたビジネスコーデはNGかと言われればそうではありません。ただし、組み合わせるスカートのデザイン選びには気をつけましょう。フェミニンなフレアスカートやボリュームのあるギャザースカートは、リュックのスポーティさとイメージのギャップが生まれやすいので、なるべく避けたほうがいいでしょう。
リュックに合わせることを考慮して選ぶなら、Iラインシルエットのタイトスカートもしくはワンピースがおすすめ。とくに着こなしが苦手という方は、シンプルなストレートワンピースとの組み合わせが最適です。
ワンピースの上にロング丈のカーディガン、もしくはノーカラーコートをさらっと羽織って、コーデの完成度を高めれば上品な通勤リュックコーデの完成です。
もう一点、忘れてはならないのがリュックのデザイン。コーデがどんなに上品で完璧なスタイルだったとしても、リュックのデザインがカジュアルでは通勤ファッションには向きません。
デザインは極力シンプルで飾り気のないものがおすすめ。黒やネイビーの締め色がキャリア女性に人気の高い色です。また使い勝手の良さで言えば撥水加工が施されているものがおすすめ。ぜひ、リュックのデザインとコーディネートの兼ね合いも考えた完成度の高い通勤ルックを実現させてくださいね。
<文&イラスト/角 佑宇子>
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角 佑宇子
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105