「高校の同窓会があったんです。彼も来てくれて、その日はすごく盛り上がりました。彼は朝方帰るので始発までどこかで時間をつぶすと言ったのでつい『
じゃあ、朝まで一緒にいる?』と言ってホテルに誘ってみたんです。そこから『
奥さんとレスなんだよね』という彼と久しぶりに一晩過ごして……再び連絡を取り合うようになったのです」

再会から彼と不倫関係になってしまったミキさん。以来、「東京の友人に会いに行く」と家族に嘘をつき、ミキさんは彼に会いに行くようになりました。
「不倫中は『彼は奥さんよりも私を選んだんだ』という優越感を感じていましたね。やがて会う回数も数ヶ月に1回から月1へとペースが増えていって……。この時、私は実家の近くに戻っていたので子供を両親に預けてしょっちゅう東京に行っていました。夫への罪悪感もありませんでしたね」
そんな関係が2年ほど続いた頃、ついにミキさんに天罰が下るときが来たのです。

「ショートメールに知らない番号からメッセージが来たんです。送り主は彼の奥さんで内容は『
貴方と夫の不倫関係を弁護士に相談しています。関係を続けるのであれば法的な措置をとります』というものでした。
それを見た瞬間、震えと動悸が止まりませんでしたね。もう何も考えられずに携帯ショップへ行き、電話番号を変えていました。夫には変な目で見られましたが『
私の番号がどこかに晒されたみたいで、イタズラ電話がかかってきた』と嘘をつき通しました」
以来、奥さんからいつ来るか分からないメッセージに怯え続けているというミキさん。いまは彼の連絡先も消し、一切連絡を取っていないといいます。
「電話帳に入っていたら、酔ったときとか連絡してしまいそうで……彼に関わるものはすべて消去しました。SNSも奥さんにバレてからブロックされてしまったので、今は事情を知っている友人に彼ページをこっそり見せてもらうことが楽しみなんです……」
たとえ理想の男性だとしても年賀状バトルくらいで留めておけば良かったのかも。不倫の代償はあまりにも大きかったのかもしれませんね……。
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恋愛バトルの顛末―
<文/結城・イラスト/やましたともこ>
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男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:
@yuki55writer