きゃりーぱみゅぱみゅ、海外で炎上した「ちゅーしたい」ツイート。なぜ7年前の投稿が?
海外のツイッターユーザーが2019年12月14日、「きゃりーぱみゅぱみゅは、ペドフィリア(小児性愛者)」と非難するツイートを英語で投稿し、議論を呼んでいます。
投稿では、7年前、当時12歳だった日本人男子バックダンサーに対して、きゃりーが「ちゅーしたい」「抱っこしながら寝たいな」などとツイートしていたことを発見して問題視。きゃりーがその男の子の膝の上に座っている写真や、「一緒に寝ようよ」と誘うメッセージのスクリーンショット(※おそらく現在削除済のTwitter投稿に添付されたものだと推測されます)も投稿され、海外で炎上したのです。
日本のファンからは「冗談で言っただけなのにかわいそう」という声もあがっているようですが、欧米諸国ではこういう発言は“ネタ”としては扱われません。「単なる痛い人」では終わらず、「ペドフィリア」として認識され、芸能人生は終わってしまうことでしょう。
(編集部注:きゃりーやバックダンサーだった男子は、炎上について発言しておらず、背景はよくわかりません。当時きゃりーはまだ19歳、自らツイートしているのは、それが欧米でアウトという知識もなかったのでしょう)
筆者は15年間アメリカに住んでいましたが、特にアメリカでは児童に対する性的虐待に敏感です。それは親子関係においても同じで、よく比較される例として「父娘の混浴問題」があります。
日本のテレビでは「俺は中学生の娘と今でも一緒にお風呂に入っている」などとドヤ顔で言って観客や他の出演者にドン引きされても、それがあたかも“親子の仲の良さを象徴すること”のように胸を張っている芸能人を見かけますが、アメリカでこれを言ったら完全に“アウトな人間”です。
米メディアでも「キッズと一緒にお風呂に入ることは決して悪いことではない。ルールさえきちんと守れば」という記事を見かけますが、その基本ルールとなっているのはやはり年齢。イクメン雑誌の『ファザリー Fatherly』では、「小学校に上がる前の、5歳くらいまで」を基準としています。
アメリカ人の子持ち夫婦に聞いてみても答えは同じ。
「父娘が一緒にお風呂に入ることは、娘が5歳くらいまでならあると思うし、変だとも思わない。けれど、それ以降は普通、男親の方が気にしてしまうものなのよ。うちの娘は今7歳だけど、夫はもう娘と一緒には入りたがらないわ」(38歳・女性・薬剤師)
父娘の混浴は下手をすると幼児虐待と取られかねないようで、最悪逮捕されることもあるそうです。
今回の騒動をアメリカの友人たちに話してみると、みんな一様に不快感を示しました。
「大人が思春期の子に対して『好き』なんて言ったら、『え? あの人なんて言ったの?』という感じで軽蔑され、その噂は一生消えないわよ。この大人には子どもを近づけてはいけないと危険人物扱いするようになる」とは、前述の薬剤師の女性。
他にも、子どもの人権やセクハラ問題にふれる人もいました。
「これははっきりした方がいい問題だけど、どんな年齢でも人権があって、本人が意志を主張できない時期に『ちゅーしたい』とか『一緒に寝たい』なんて断じて言ってはいけないの。男女関係なくね。だってこれ、男女逆なら日本でも芸能界にいられないんじゃないの?」(32歳・女性・教員)
「格上の立場の人間が、思春期の心も体も成長過程にある男子に対してこんなこと言うのは絶対にいけないこと。間違いなくセクハラよ」(27歳・女性・デザイナー)
「痛いというより、ああ、この人は小児性愛者なんだという目で見てしまう。特に子どもを持っていると他人事とは思えないし怒りで震える。うちでは娘に、もしも大人に『これ内緒ね』と言われても、ママとダディには隠さずに話してねって言い聞かせてるの。最低限の対策としてね」(45歳・女性・主婦)
//cw pedophilia
— u srs bro (@srs_bro) December 14, 2019
it is with a heavy heart that i must inform you that kyary pamyu pamyu is a pedophile. the screencaps here show translations of posts on her blog or twitter from when P-chan, a boy she was fixated on, was 12. more in thread. pic.twitter.com/ToyTDEH0se
「父娘の混浴」にも日米の感覚は全く違う

きゃりーのツイートについて米国人に聞いてみると…

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