「エミさんが『やっぱり、食べ物だけじゃなくて運動もしないと意味がないよ!』と言ってきたんです」
そこで連れてこられたのはスポーツジム。
「私も『見学だけなら……』と言って見に行ったのが間違いでした。
エミさんの口車に乗せられてあれよあれよという間に5000円の入会費を払い、月額8000円のジムの入会契約を書かされていましたね……。エミさんは専業主婦なのでしょっちゅう来れるけれど、私はパートもしているので来れたとしても週1回程度」
それでもエミさんに誘われて何度か行きましたが、パートしてジムに行って子供のお迎えに行って、さらに上の子の習い事の送り迎えも。とても夕飯を作る気にもなれず毎日、お鍋とかで済ませていたらさすがに旦那からも『また鍋? 会社の忘年会でも鍋ばかりだからそろそろ飽きたよ』と言われましたね……。
さらに、家族みんな同じメニューのものを作っているので、おからパン粉で作ったとんかつを出したら『パサパサしていて美味しくない……』と子供にも言われちゃいました」
結局、糖質オフメニューは子供たちや旦那さんにはイマイチだったそう。しかしエミさんからは「いま、何キロ痩せた?」というしょっちゅう聞かれることに、美波さんはいい加減うんざりしてしまったといいます。
「その前にお金が続かなかったんですよね。
エミさんは専業主婦のセレブ妻なので高い糖質オフ食品やオーガニック食品生活を続けられるけれど、うちにはちょっと向いていないと思いました。
エミさんのように美意識が高いことは良いことだとは思うんですが、やっぱり夫と子供には『ママのご飯おいしい』と言ってもらえるほうが嬉しいので。エミさんには『糖質オフ食材のほうが子供の健康のためにもイイよ!』と最後まで言われましたが、やっぱり普通の家の家計で続けることは難しいですね」
現在、糖質オフ食材は買わなくなりましたが、甘いものを控えたり野菜多めの食事を作って健康管理をしているという美波さん。そのため、ゆっくりではありますがダイエット前に比べると4kgも体重が減ったそうです。高価な食材を揃えなくても、食生活を少し見直すだけでダイエットの効果は現れるのかもしれませんね。
<文/結城>
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男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:
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