加えて、注意していただきたいポイントがあります。 　実はブラックフォーマルにも流行が反映されています。ですから、買う年によって、肩パッドが厚かったり、肩幅が広めだったり、逆に肩幅もアームホールも小さい場合もあります。 　それだけではなく、流行のブラックフォーマルのデザインというのもやはりあって、テイラードジャケットが主流のときもあれば、短い丈のボレロ風のジャケットが主流のときもあります。 　また、ブラックフォーマルには、明らかに年齢が若い人向けのデザインというものがあります。例えばフレアスカートに短い丈のボレロやリボンのついたジャケット等はそれに当たります。いかにも若い人向けのブラックフォーマルを買ってしまい、それを年を取ってから着ると、何かおかしく感じられるでしょう。 　ですから、ブラックフォーマルを買って、それを長く着るつもりなら、年齢が上がっても大丈夫なデザインのものにして、若い人向けのデザインや、今、流行のデザインのものは避けるといいでしょう。 　最後にブラックフォーマルを礼服としても着たいということについてです。 　日本でブラックフォーマルと呼ばれているものは冠婚葬祭用に日本で考案されたもので、基本的には冠婚葬祭、つまりお葬式でも結婚式でも着てもいいことになっています。 　ただし、これもまた、年齢が若ければ若いほど、そして都会であれば都会であるほど、喪服として着るブラックフォーマルをお祝いの席で着ている人は稀です。 　例えば東京都23区内に住んでいる30代であれば、喪服と結婚式に出席するためのワンピースは別にするのが一般的です。逆にいわゆる田舎にお住まいの60代の女性でしたら、ブラックフォーマルを礼服として着る場合も多いようです。 　質問者がどういう場面で礼服として着たいのかはわかりませんが、自分の年齢、そして住んでいるエリアを鑑みて、決めるといいでしょう。 　★あなたも小林直子さんにファッションのお悩みを相談してみませんか？コーディネートのことやワードローブの組み立て方、ファッションに関わるライフスタイルについてなど、ファッションに関することであれば何でも結構です。随時募集しています。 ＜文／小林直子＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】