「ある日、夫が珍しく出張に行くと言い出したんです。出張なんて滅多にないのに変だなと思いましたが、ここで問い詰めたらインスタをチェックしていることを自らバラすようなものなので、とりあえず泳がせてみることにしました」と里帆さん。
「
そして出張後、とても仕事をしてきたとは思えないほど、夫はまぁまぁ日焼けして帰ってきました(笑)。すぐにインスタをチェックしたのですが特に投稿はナシ。それからしばらくして、本当に出張だったのかな……と思い始めた頃、ついに『
フェスに行った』という投稿がアップされていたんです!
それも周りはどう見ても20代前半の若者の中、夫は1人だけ上半身裸……。それを見た瞬間、呆れを超えて冷めてしまって。なんで結婚したんだろう? と考えるようになったんです」
さらに、こんなこともあり里帆さんは本気で離婚を考えるようになったといいます。
「ささいなことで喧嘩して、夫が帰ってこなかったことがあったんです。
さすがに心配になって一応、インスタを確認してみると池袋のガールズバーで、当時流行っていたコカレロ(パリピの定番、南米のリキュール)を一気する夫のストーリーがアップされていました……。さらにコメント欄で他の女と絡んでいたことから浮気を疑うようになり、後半はいかに自分が損をせずに離婚できるかばかり考えていましたね」
そして、短い里帆さん夫婦の結婚生活は幕を閉じたのです。
「離婚自体はスムーズでした。浮気の決定的証拠はつかめなかったものの、インスタをスクショしたものを夫に叩きつけたらあっさりと認めました。
しかし遊び歩いていた夫にお金もなく、慰謝料もわずかしかもらえませんでしたね。でも、離婚が決まって引っ越しなどの準備をしている間も夫はインスタを更新していましたよ。離婚のショックからなのか開き直っていたのかは分かりませんが、離婚届を出した翌日は六本木のショーパブでの写真をアップしていましたからね」
そんな前夫について「夜遊びが好きなのかインスタにアップするのが目的で遊んでいるのか分からない……」と里帆さんは語ります。プライベートでは大変な状況にも関わらず、SNSではリア充アピールをやめられなくなってしまった夫。SNS離婚のきっかけは、そういう人だからこそ陥ってしまうのかもしれませんね。
<文/結城>
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男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:
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