妻の「やって」を、夫はなぜ聞き流す?イライラしない夫婦の“話し方”
こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。

妻が「やって!」と頼んだことに対して、「わかった」と言った夫が1時間経ってもしておらず夫婦喧嘩が始まる。そんな経験ありませんか? 私はあります。それも何度も。
無理を言っているわけじゃないのに、なぜか行動しない男性。そして大体が謝ってこないから、女性側はさらにイライラ。
コロナ禍で一緒に過ごす時間が増え、その結果関係が良くなった場合と、些細なやり取りが増え、イライラが募っている人も増えているといいます。
できれば平和に、そしてより良い関係づくりをしていきたい。そんな悩みに対し、前回記事に続き、夫婦カウンセリングをおこなう「Life Design Labo」の安東秀海さん・美紀子さんご夫婦に、今回は話し方や伝え方の具体的な解決策について教えてもらいました。
夫婦良好のために会話を試みるも、「話せば話すほど相手にイライラする」といった、コミュニケーション齟齬で悩む声をよく耳にします。仲良くなる会話とそうではない会話には、どんな違いがあるのでしょう。
「『会話』というと何を話すかが注目されがちですが、内容よりも『どう話すか』の方が重要です。いくつかポイントがありますが、まず気をつけたいのは『どんなお願いも主語を自分にして話す』ということです」(秀海さん)
主語を自分にして話すことを『I(私)メッセージ』、相手を主語にして話すことを『Y(You・あなた)メッセージ』と言います。
【Iメッセージ】
・私は◯◯だと思う
・◯◯して欲しいと思ってる
【Yメッセージ】
・あなたっていつも◯◯だよね
・なんであなたは◯◯してくれないの?
「たとえば、夫にゴミ出しを頼んだとき。やっていないと分かったら、『(あなた)またゴミ出してない!』と言うのは『Yメッセージ』。言われた側はとっさに「怒られた」と感じます。
これを『Iメッセージ』に直すと、『(私)ゴミ出しお願いしてなかった?』となります。伝えたいことは『ゴミを出して』ですから、後者でも充分伝わるはずです。
もちろん、そこにどんな感情を込めるかに左右されますが、それでも険悪な空気になることは避けられるのではないでしょうか。せめて『(私)すぐにゴミを出して欲しいんだ』くらいの感じでしょうか。主語を変えるだけで、言葉の印象も大きく変わります」(美紀子さん)

女性のお願い、なぜ男性はやらないの?
伝え方のコツは主語を自分にすること
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