宇垣美里が胸を熱くした瞬間「エンタメには戦争も差別も迫害も止める力はない」それでも希望を捨てない理由
元TBSアナウンサーの宇垣美里さん。大のアニメ好きで知られていますが、映画愛が深い一面も。
そんな宇垣さんが映画『夜鶯 ―ある洋館での殺人事件―』についての思いを綴ります。
●作品あらすじ:1940年代、戦後の混乱期の上海。ある謎の富豪に誘われ、落ちぶれた映画監督や再起を期す女優、脚本家ら映画関係者が豪華な洋館に集められる。彼らに課せられた課題は、世間を騒がせた未解決の猟奇殺人事件を題材に、一夜で大ヒット映画の脚本を完成させること。しかし、その密室には事件の真相を知る“本物の殺人犯”が同席しており、虚実入り乱れる命懸けの推理戦が幕を開ける。
中国で大ヒットを記録した予測不能なミステリーエンターテインメントを宇垣さんはどのように見たのでしょうか?(以下、宇垣美里さんの寄稿です)
好きな映画のタイプ、みたいなものがそれぞれに必ずあると思う。アクションやファンタジーといったジャンルというよりは、もっとコアな部分の話だ。かつて愛した人と出会い、しかしそれはかつてではあって今ではないと悟る話が好きな人、絶体絶命で味方が駆けつけるシーンが好きな人、自己犠牲を選ぶ登場人物がいるのが好きな人。
私は、何の力も持たない聖人君子でもないちっぽけな小市民が、なのにどうしてもそれだけは許せないと正義に燃える展開が、損をするとわかって泣きべそかきながら己の信じた道をひた走るような作品が、たまらなく好き!
富豪の声掛けによってその館に集まったのは軍部の闇を報じて干された元記者の脚本家や香港帰りの女優、続編では声のかからなかった監督など、皆ワケありの映画関係者たち。
彼らは一晩で世間を騒がせた未解決猟奇殺人事件を題材に映画脚本を完成させることを依頼される。なんとその会議には、富豪が金を積んで来させた事件の犯人も同席していた。彼らは恐れおののきながらも、犯人から真相を聞き出そうとする。
舞台は終戦直後の混沌とした上海。強めの表情も間の抜けたテンポも豪華で猥雑かつレトロな雰囲気にマッチしていて、過剰には感じない。登場人物はどいつもこいつも後ろ暗いところがあるようで、胡散臭い上にかなりポンコツでツッコミどころ満載なのに、どこか憎めない愛嬌がある。
コメディタッチの展開に気楽にクスクス笑っていたのにもかかわらず、後半驚きの真実が明らかになってからは、「これ、私の好きなやつじゃん!」と前のめりになって展開を追うようになった。

宇垣美里さん
損をするとわかって泣きべそかきながら…
ワケあり関係者による会議に殺人犯が同席
富豪の声掛けによってその館に集まったのは軍部の闇を報じて干された元記者の脚本家や香港帰りの女優、続編では声のかからなかった監督など、皆ワケありの映画関係者たち。
彼らは一晩で世間を騒がせた未解決猟奇殺人事件を題材に映画脚本を完成させることを依頼される。なんとその会議には、富豪が金を積んで来させた事件の犯人も同席していた。彼らは恐れおののきながらも、犯人から真相を聞き出そうとする。
胡散臭い上にかなりポンコツでツッコミどころ満載
舞台は終戦直後の混沌とした上海。強めの表情も間の抜けたテンポも豪華で猥雑かつレトロな雰囲気にマッチしていて、過剰には感じない。登場人物はどいつもこいつも後ろ暗いところがあるようで、胡散臭い上にかなりポンコツでツッコミどころ満載なのに、どこか憎めない愛嬌がある。
コメディタッチの展開に気楽にクスクス笑っていたのにもかかわらず、後半驚きの真実が明らかになってからは、「これ、私の好きなやつじゃん!」と前のめりになって展開を追うようになった。
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