授乳中の私のカラダに、男がニヤニヤしながら暴言を…【シングルマザー妊活】
【シングルマザー社長の妊活記 Vol.3】
離婚後、シングルマザーとして実家に戻った私・杉沢志乃は、家事に仕事に育児に介護に大忙しの毎日。それでも2人目が欲しくて妊娠をもくろんでいます。
独身時代は毎日外食で、いつも誰かしらが美味しいものをご馳走してくれて、星の付くレストランで1本何十万円もするワインを水のように飲む、バブルの生き残りのような生活でした。それが今では自分で作ったご飯を食べ、1本1000円の焼酎で晩酌する毎日。
「はぁ。美味しいものが食べたい。いや、美味しくなくてもいいから人の作ったご飯が食べたい」
そう思っていた頃、たまたま数年来の男友達から温泉旅行へ誘われました。
スペックは以下。
年齢:35歳
職業:飲食店経営
年収:推定800万円
見た目:山田孝之を一発殴ったような顔
長所:明るく優しい
短所:性欲が異常に強い
私は、娘も連れていく条件で誘いにのりました。
行き先は冬の箱根。新宿駅で待ち合わせをし、ロマンスカーに乗込みました。すると彼は開口一番、驚く事を言い出したのです。
「今日泊まる旅館さぁ、貸切り露天風呂があるから予約したよ」
(私の脳内:え? 貸切露天? それって別名「家族風呂」ってやつですよねぇ? 家族がみんなで仲良くお風呂に入るアレですよねぇ? 私とアナタ1ミリも家族じゃないですよねぇ?)
この時点で既に後悔している私。
でも、ここまで来て帰るわけにもいかないし、嫌だと断って気まずい雰囲気のまま一晩過ごすのもキツ過ぎる。でも一緒に入ったりしたら、それはもう「セックスだってOKよ」と言っているようなもんじゃないか? いや、お風呂だけ一緒に入って、セックスを断ることも出来るかもしれない! でも「裸だけ見せて挿入なしかよ!」って詐欺行為なんじゃないか?
電車はまだ成城学園前を通過したばかりなのに、さっそくこのお風呂問題に直面し、温泉旅行の誘いに乗る罪深さを思い知るのです。
貸切露天風呂を予約したと聞いて……大後悔!
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