手作りマスクがめちゃ進化中。デコマスク、ブラジャー、ペットボトル…
コロナ禍でマスク需要爆発!高値転売が禁止され、薬局には長蛇の列ができ、ついに政府がマスクを配るという異常事態に。止まらないマスク需要の裏で、新たなマスクが誕生していた!?
白い布にゴム紐を通し、マスク作りに取りかかる――ここは裁縫工場ではなく警察署だ。千葉西警察署の鈴木英朗副署長はこう語る。
「マスクが入手困難の状況が続く中、マスクなしで街頭活動をしてしまうと署員と市民の方々を危険に晒してしまう。ならば作ろうという話になりました」
材料集めから一苦労した。手芸専門店で布を60m購入。だが、紐がほぼ売り切れていた。そこで署員に声をかけ、裁縫趣味の親族に紐を400m譲ってもらい、ようやく材料が揃った。
「布の加工は地域のミシン屋さんに依頼しましたが、ゴム紐の取り付けなどのできることは昼休みの合間を縫って署員一丸となって取り組んでいます。今まで300枚のマスクを製作し、全署員に配布しました。目標は600枚です」
このように新型コロナウイルスでマスク不足が深刻化し、マスクを自作することが増えてきている。
「マスクがなくて仕方がなく洗って使ってました」と話す名古屋の製品開発会社に勤める女性は、マスク難民になっていた。3月に3DプリンタマスクのCADデータが公開されたことを聞くと、上司にお願いして出力してもらった。
●3Dプリンタマスク
製品開発業界で流行りつつある3Dプリンタマスク。「布を挟んでアレンジを加えました。夫の分も出力して2人で使っています。使ってみたらフィット感がとても良い。新しいマスクは買わずに済み、もう1か月愛用してます」
他にもコーヒーフィルターやキッチンペーパーなどの日用品を代用して使う例も広がっている。
●コーヒーフィルター

製作時間3分で密閉性も高い。「これでコーヒーフィルターの買い占めが起きたら店が困るけどね(笑)」と喫茶店の店主。
●キッチンペーパーマスク
「1ロールでたくさん作れるので一日に何度使い捨てしても、お財布に痛くない。衛生的にも優れていると思います」
マスクがなければ作ればいいじゃない!


署員がデザインした「コロナに負けるな!」と書かれたロゴ。CWPSは「Chiba West Police Station」の略。マスク作りには「暗いニュースが続くので市民がほっこりしてもらえれば」という思いも込められている
さまざまな自作マスクが増えている




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