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『中学聖日記』再放送で純愛に涙。原作マンガでさらにどっぷりハマる

漫画『中学聖日記』を10倍楽しむ方法 その3「岩崎るなのサイドストーリーに注目!」

 晶の中学時代のクラスメイト・岩崎るなは、聖に敵対する強気なギャルとして登場したが、彼女の主観で物語が進むにつれ、実は健気でいじらしい女の子だと判明する。著者も、いつのまにか彼女を応援するようになった一人だ。  原作では「薫」という男の子が登場し、何かとるなにちょっかいをかける。一癖も二癖もある薫だが、「るなの良き理解者になってくれるのではないか…というか、なってあげてくれ!」と願う保護者気分の読者も多いだろう。  報われない片想いを続けるるなのサイドストーリーを読めば、彼女に対する印象が大きく変わるはずだ。ドラマでは語られなかった心情や背景がわかるのも、原作の醍醐味といえる。

共にじれったさに悶絶しましょう

かわかみじゅんこ「中学聖日記 6」 (フィールコミックス)祥伝社

かわかみじゅんこ「中学聖日記 6」 (フィールコミックス)祥伝社

 最新刊の6巻では、晶を遠ざけるため、聖は「キスした理由は、あまりにも必死でかわいそうだったから」と冷たく告げる。しかし、保護者説明会の最中に倒れ、入院した聖の元に晶が現れた時、ついに気持ちが抑えきれなくなってしまう。  どうにもならない、もどかしい2人の気持ち。  ドラマ版の聖と晶のストーリーは完結するが(ネタバレになるので詳細は書きませんが、電話のシーンがすごくいいんです…)、原作の聖と晶には、まだまだ困難が待ち構えている。  彼らの純愛を、そして勝太郎と原口の関係性や、るなと薫の片想いを見守り続けたい。  ちなみに、5巻には「ドラマ化記念特集」として、ドラマの撮影見学レポ漫画やかわかみじゅんこインタビューなどが掲載されており、ドラマファンの方には必読の一冊となっている。  ドラマ化された1~4巻はもちろんのこと、5巻6巻と読み進め、共にじれったさに悶絶しましょう。 <文/藍川じゅん> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
藍川じゅん
80年生。フリーライター。ハンドルネームは永田王。著作に『女の性欲解消日記』(eロマンス新書)など。
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