ホルモンバランスの変化で脱毛? 女性の薄毛について

最後に、女性の薄毛に関する3つの“説”の真偽について解説します。
◆男性よりも女性は薄毛になりにくい?
【ウソ】
男性のように特定の部位が顕著に脱毛することは少ないものの、女性も薄毛・細毛・抜け毛といった脱毛症状が現れる。なかでも多いのが、加齢やストレスなどさまざまな原因により全体が薄くなる
びまん性脱毛症。また、ホルモンバランスの変化で起こる
分娩後脱毛症や更年期前後に多い
FAGA(女性男性型脱毛症)、継続的に髪を結んでいることで起こる
牽引性脱毛症などがあり、女性も薄毛になるきっかけを多くもっている。
◆頭皮に刺激を与えると薄毛予防に効果がある?
【ウソ】
マッサージだけでは薄毛予防、改善は難しい。気持ちいいと感じるレベルの刺激なら血行促進にはなる。ただし、強い力で押したり、こすったりすると頭皮を傷めてしまう危険性があり逆効果。マッサージをする際には髪が乾いている状態で、指の腹で地肌を前後に動かすように優しくほぐして。
◆育毛剤には効果がある? 選び方は?
育毛剤による薄毛への効果は、人によって異なる。その理由は、①髪を作る毛母細胞は皮膚の奥にあり、たとえ育毛剤をつけても有効成分が奥に浸透するまでに蒸発する②有効成分の濃度が高い分浸透度が高まり、逆に頭皮に過度な負担をかけるリスクも高まる、など。市販の育毛剤の選び方で肝心なのは、有効成分がきちんと入っているかということ。現状、医薬品としてはっきり発毛効果が認められているのは
「ミノキシジル」という成分のみ。初めて使う育毛剤はまずは少量付けて、自分の肌に合うか確かめてからにしたい。
栄養や睡眠、適度な運動など、規則正しい生活がいかに大切かわかります。本格的な秋が来る前に、今から生活習慣と頭髪ケアを見直しておきたいですね。
<文/女子SPA!編集部>