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33歳でバツ3の女性。それでも4度目の結婚をしたい理由

「バツ2」以降、周りの見る目が変わった

 現在は3回目の離婚の2年後に出会った人と付き合っていて、今もまた4回目の結婚を考えているという田中さん。なぜ田中さんは何度も結婚で失敗しながら、それでもまだ結婚したいと思うのでしょうか。 バツ3「一番しんどかったのはバツ1の時でした。バツ1ですって言うと、『それは大変だったね』っていう哀れみの目を向けられて、それが惨めでつらかった。でも、バツ2になってからはもう、自分でもちょっと自虐っぽくなってきたし、それに対して周りも『すごいね! ならまた次もがんばれるでしょ』って、笑い飛ばすような軽さで捉えてくれる人が多くなって……すごく楽になったんですよね。だからバツ2以降はもう、あと何個バツがついたとしても一緒かなって思うようになりました」  たしかに、初婚と初離婚が一番勇気がいるだろうというのは想像ができますね。しかし、それでも離婚する時は何度目でも大変なのではないでしょうか。

離婚の面倒さは、引っ越しの手続きと同じくらい

「離婚の手続きは大変ってよくみんな言うけど、何回か離婚を経験してたら慣れますよ。引っ越しの手続きが面倒なのと同じくらいの面倒さです。私の場合子どもを持ったことがまだないというのも大きいかもしれませんね。子どもがいたら、さすがに次の結婚は慎重になったりするのでしょうね。  子どもを持たない結婚と離婚は、入籍してない恋人関係とさほど変わらないですよ。結婚も何回目かになったらもう結婚式だって挙げないし。それでも結婚するのはやっぱり、恋人より少しは強い関係を持てるからです。ケンカしてハイ別れましょう、とはならない。いつどうなるか分からない不安からは開放されるんです」 恋 子どもがいなかったから身軽というのはわかりますが、浮気したときに夫から慰謝料を請求されなかったことや、お互いがすんなり離婚に合意できたことは、つくづくラッキーですよね。

最初の夫との間に子どもがいれば……

 そんな田中さんですが、何度も結婚した人生の中で、一つだけ後悔していることがあるそうです。 「子どもをすぐ持とうとしていたら、こんなことにはなっていなかったかもなあ、と考えることもあります。離婚のハードルが下がってしまっている今、子どもがいても離婚を我慢できないこともあるんじゃないかと思うと、もう子どもを持つことも怖くなってしまいました……。  けど、最初からすぐに子どもを持っていたら、一人目の旦那とずっと一緒にいられたんじゃないかなって。一人目の旦那が一番いい人だったとかでなく、初めての離婚をする前に子どもを授かっていたら、自分のわがままで離婚しようなんて思わなかったかもしれない」  結婚以上にリミットのある子作りですが、結婚以上に責任が問われます。自分の人生に子どもが必要か、その責任を負えるのか……彼女にはどうか慎重に考えてみてほしいですね。 ―恋愛・結婚“私の失敗”― <文/ミクニシオリ イラスト/ただりえこ>
ミクニシオリ
1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携わったのち、2017年からライター・編集者として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。Twitter:@oohrin
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