あやのさんがここまでに至った経緯には、ある過酷な事情があったそうなんです。
「産後ダイエットに失敗したことがもともとのはじまり。当時は糖質制限ダイエットが流行っていたので取り入れていたのですが、かなりストイックでした。1日の糖質を20グラムに制限するため、主食はおから蒸しパンのみ。主食のごはんやパン、麺類はもちろん、ジャガイモやサツマイモなど糖質の多いイモ類、バナナ、当然お菓子はいっさい口にしない。そのかわり野菜でお腹を満たそうと、量は多く摂っていました」
写真はイメージです(以下同)
運動についてもハードだったというあやのさん。朝晩1時間ずつの筋トレと、有酸素運動として1時間のジョギングは毎日欠かしませんでした。
「その結果2か月で6~7キロはスムーズに落ちました。だけど、そのあとがまったく落ちないんです。食事もどんどん減らしているし運動もしているのに何で?って感じでした。いま思えば体に負担をかけるようなダイエット方法でしたね。
肉と魚は食べていましたが、それだけだとエネルギーにならないからフラフラするし頭も働かない。血糖値も上がらないから元気も出ない。食べている満足感もないので毎日イライラしていて……。そのうち食欲がコントロールできなくなって、過食を繰り返すように。次第に心も病んでいきました」
しかも、体重はダイエットで減った分の2倍ほど、リバウンドしたそう。「過度な糖質制限と運動がもたらした、最悪の結果でした」とあやのさんは振り返ります。
「食欲のコントロールができないことに悩んで病院にも通いました。そういったことから、ゼロからきちんと栄養学を勉強することにしたんです。看護師として自分が学んできた解剖生理学などの医療の知識も併せて学び直したところ、たどりついたのがダイエット食材レシピというわけなんです」
学びで得た知識を反映させ、“体に良く栄養も取れてキレイにもなれる、不要なものは入れない”レシピを開発したのです。
オートミール
「最初はオートミールを取り入れたくらいだったのですが、生活習慣やマインドの改善と併せて、開発したレシピを食べていくうちに食欲が落ち着いていきました。ちゃんと体も心も満たされていく感覚がありました。今度はしっかり食べながらちゃんと体重も落ちるようになりました」
リバウンドした体重もすっかりもとに戻ったというあやのさん、今はきちんと食べてやせる方法ができていることを実感しているといいます。