高良健吾が地元を愛する青年役に「地元の河川敷は大切な場所です」
かねて熊本への地元愛をオープンにしている高良健吾さん。富山県を舞台にした、現在公開中の『おもいで写眞』では、地元を愛し、町役場に勤める青年・星野一郎に扮しています。
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祖母が亡くなったことをきっかけに帰郷した主人公の結子(深川麻衣)に、幼なじみの一郎が、お年寄りを相手に遺影写真(「おもいで写真」)を撮る仕事を紹介したことから、物語が動いていきます。
少々気の強いヒロインを、穏やかに受け止める一郎を演じる高良さんにインタビュー。自身は、特に10代20代は、自分が思うように「相手のことを変えようとしていた」と振り返る高良さん。現在、感じている変化や、上京時のこと、故郷への思いなどを聞きました。
――演じた一郎の印象を教えてください。
高良健吾さん(以下、高良)「その人らしさを大切にできる人だなと感じました。主人公の結子は、相手のらしさを大切にできないこともあり、周囲と衝突したり、人が大切にしている思い出を壊してしまったりするのですが、そんなところも、一郎は結子らしさだと受け止めて接します。
でも一度だけ、結子に『それは違うだろう。その人にとって大切なものは大切にしないと』と言うんです。言うべきことを、言うべきポイントでポンという。だけどそのあと、言い過ぎかなと思って謝りに行ったりする。優しい人だと思います」
――確かに結子はまっすぐすぎて、時に我が強く出てしまいます。でも、そんな結子に一郎は惹かれていますね。
高良「結子は一郎にない部分を持っています。夢を追いかけて東京へ出たこともそうだし、あそこまで我を通すところもそう。いいコンビだと思います。お互いのない部分を補えるのかなと。それから、ふたりは幼なじみなので、一緒に過ごしてきた歴史もあるのだと思います」
――高良さんご自身の性格は、一郎と結子とどちらのタイプですか?
高良「10代20代のときには、『自分はこう思う。だからこうしたい』という我の強さがあったと思います。でも少しずつ変わってきているんじゃないかな」
――とても落ち着いた印象の高良さんですが、そんな頃もあったんですね。
高良「10代20代の頃は、『こうじゃん。こうしたほうがいい』と、相手のことを変えようとしていたのかなと思います。友達でも恋人でも家族でも。自分がいいと思ったものを相手にもいいと思ってほしい、思うべき、くらいに思っていたかも(苦笑)。それで相手を困らせたり、自分自身も苦しくなったりして。反省ですね。今は、そういうのは違うなと思うようになりました」