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父が違う子供2人を育てる“選択的シングルマザー”、笑顔で「5人産みたい」

第二子は海外で精子提供を受ける予定だった

 経済的な自立が必須とはいえ、かなり自分らしい出産と子育てを第一子で経験した大塚さん。そして気持ちは第二子へと向かいます。
大塚さん

昨年末に第2子を無事出産した大塚紗弓さん。今回は精子提供を受けての妊娠でした。

「私の目標は、40歳までに5人の子を持つことなんです。それは養子縁組や里親制度を利用しても良いのですが、シングルマザーではこういった制度は難しいことが多いです。前々から『子を育てたいから結婚するって、何か違うんじゃないかな』って思っていましたから、第二子は精子提供を受けて妊娠することを考えました」  具体的には、スペインに渡り精子提供を受けることを計画していた大塚さん。ちなみに相手に求める条件は、1番は見た目、そして2番が知性(学歴やIQ等)だったそうです。 「見た目は絶対変えられないし、こだわった方が良いと思いました。元々はスペインに行き、第二子以降はハーフの子をと考えていましたが、コロナでそれが叶わなくなってしまいました」  海外での精子提供を計画している最中、新型コロナウイルスにより、海外渡航が制限されてしまった大塚さん。1年2年と待つことも考えたものの、時間を無駄にしたくないという気持ちから、国内での精子提供者探しをスタートさせました。

そして第二子妊娠へ……

「探し方は凄く地道で、周りの人に『第二子欲しいんだけど、誰か精子提供してくれる人いないかな』ってひたすら声をかけました。もちろんその時も、顔と知性の基準は明確に伝えていました」  なんとも地道な探し方ですがそうした努力の甲斐もあり、2020年に仕事関係で知り合った男性から精子提供を受けることとなります。この時はシリンジ提供(※)ではなく性交渉での提供。そしてなんと第二子も1回で妊娠し、2020年末に出産を果たします。 (※)精液を容器に入れ、女性自らがシリンジ(注射器)で膣内に入れる方法。 大塚さん「第二子は第一子の父親とは異なる関係性でしたので、事前に認知や関わり方については話し合いをして決めてあります。私の希望は認知も養育費もいらないし、子育てにも中途半端に関わってほしくないというもので、現在それが叶っています」  ちなみにこのような関係性で子を授かると、ゆくゆくは遺産や親権の問題で揉める可能性はないのかと疑問が浮かびます。しかし、そういった請求権のカギとなる認知は、本来子の持つ権利です。父親の死後3年以内に認知を求める「死後認知」や、父親が拒否しても子が認知を希望する場合は「強制認知」の申立ても出来るそう。つまり、今の時点では母親の判断で父親から認知されていなくとも、ゆくゆくは子供側の意思で状況を変えていけるのです。
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選択的シングルマザーになって感じたこと
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