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失恋を機に引っ越したら大失敗。高い家賃でつかまされたトホホ物件

 辛い失恋を忘れるひとつの方法は、新しい刺激で日常を埋め尽くすことです。失恋から立ち直るため“渡りに船”に乗った結果、さらに踏んだり蹴ったりな目に遭ったのが佳奈美さん(仮名・30歳)です。
失恋

写真はイメージです(以下同じ)

不倫相手のわかりやすいウソにだまされて

「28歳から2年間、当時勤めていた会社の別の部署の男性と不倫をしていました。彼からは『家庭内別居中』『下の子が小学校に上がるまでには離婚する』と言われて。下の子は年中だったので、それならと思い信じて関係を続けていました。でも2年たってそろそろ入学ってなっても一向に別れる気配がなく……結局最後の半年は、しょっちゅう喧嘩ばかりして、お互いボロボロになって別れました」  コレ自体はよくある悲劇ですが、本題はここから。悲しんだ彼女は次の日、男友達に慰めてもらおうとしたそうです。 「失恋の翌日に会った相手は、大学時代にセフレだった男の人です。卒業後はそういう関係ではなかったんですが、過去に体の関係があるからこその気軽さみたいなものがあり、ちょっと甘えてしまいました」 酒 事の顛末(てんまつ)を話したら、笑って慰めてくれたと同時にいい雰囲気に……なるかと思いきや、彼はその代わりに前向きな提案をしてきたといいます。 「つらつら話す私に対して『そういう時は引っ越ししようよ!』って、彼が言い出しました。当時の彼は不動産関係の仕事をしていたので、仲介手数料も無料にできるよって言われたんです。部屋には不倫男との思い出が詰まっているし更新も近かったので、話を聞いていたら私もその気になって。さっそく次の日から物件の内見を始めました。そして1週間後には部屋を決めたんです」

失恋には引っ越し! 別れた次の日に物件選びスタート

 失恋でふさぎ込んだままではいけない。佳奈美さんは新しい部屋として、当時住んでいた部屋より家賃を2万円上げて、“いい感じ”のマンションに引っ越しを決めたそうです。 「新しいマンションは、1階にオーナーさんが住んでいる点だけが気になりましたが、よく遊びに行く新宿から歩ける距離だし、失恋を忘れるほどにテンションが上がっていました。でも、部屋が決まった瞬間雲行きが怪しくなっていって……。  まず、部屋を紹介してくれた男友達が、別の人に引き継ぎをしてスルッといなくなりました。新しい担当の人と契約を取り交わしたんですが、普通に仲介手数料を請求されました。『仲介手数料は無料にしてもらえるって聞いたんですが』って言ったものの、『そういう話は聞いてないし今の時期はキツい』とNOを突きつけられ、結局全額払うはめに。男友達に文句を言ったら、しらばっくれられました」 不動産屋 仲介手数料で儲けている不動産屋が、それを無料にすると言ってくる時点で何かウラがあるものですよね。さすがに不信感を持った佳奈美さんですが、引っ越しに対する前向きな気持ちは変わりませんでした。意気揚々と引っ越し当日を迎えたわけですが、そこで待っていたのは思い描いた素敵な新生活とはかけ離れたものでした。
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引っ越し先で待っていたものは
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