みーちゃんのお世話を通して、シマさんは根気よく続けることの大切さを学んだと言います。
「仕事や人付き合い、趣味など何ひとつ長続きしなかった私でしたが、みーちゃんたちのためなら、仕事が休みでもご飯をあげるために会社へ行って、何か用事があっても朝と夜には必ず一度、会社に立ち寄ってご飯をあげていました」
周りからは「1日くらいお世話をしなくても平気でしょ」と言われたことも。しかし、みーちゃんの置かれている状況を自身に置き換えてみると、とてもそうは思えませんでした。
「1日中、話し相手もおらず、ひとりぼっちでご飯も食べられないのは絶対に堪えられないから、休まず通いました。そしたら、自分の体調も気にかけるようになり、風邪を引くことがなくなりました(笑)。みーちゃんには、感謝してもしきれません」
そんなみーちゃんは腎不全のため、今年の2月4日に逝去。

容体が危うくなってからは会社に泊まってお世話
シマさんの腕の中で大きく息をした後、口を動かす仕草をし、旅立ちました。
「私が抱き上げる前に、それまで動かなかった手足が突然、走るようにバタバタと数秒間動いたのが印象でしたね。眠っているような、穏やかな表情でした」
亡くなる少し前から、シマさんのTwitterにはみーちゃんへのエールなどがたくさん寄せられ、死後は火葬費の一部を出したいという連絡をもらったことも。
「他にも、お花を贈って頂いたり火葬場まで直接届けて下さったりと、本当にたくさんの方にご支援頂きました。みーちゃんがたくさんの人に愛されていたことが分かり、嬉しかったです」