2ヶ月で10kg減った人も。金森式ダイエットにサプリが不可欠なわけ
脂に注目し、ダイエットの常識をアップデートした金森重樹氏の『ガチ速“脂”ダイエット』が話題だ。GACKTやかまいたちの山内健司氏も注目するメソッドに欠かせないのがサプリ。その詳細を直撃した!
「何事にも理詰めで当たる」性分で、ダイエットの天敵だと思われていた「脂」に注目。「断糖高脂質食」という驚きのメソッドを確立し、30kgの減量に成功した作家の金森重樹氏は、2年近くたった今もスリムな体形を維持している。
「僕がリバウンド知らずでいられる秘訣は、脂とサプリにあります。食事は一日1.5食、可能な限り糖質をカットし、代わりにたっぷり良質な脂質を摂るのが基本。そこに、食事で補うことが難しいビタミンやミネラルをサプリで十分に摂ることが重要なのです」
ダイエットを理詰めで解析していく中で、金森氏はまず人体でエネルギーが代謝される複雑なメカニズムに着目した。
「例えば脂質は、代謝の過程で補酵素としてナイアシンを必要とします。そこからビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸を補酵素とする回路を経て、ミトコンドリアの中でアセチルCoAというものが生成されます。
これがさらにTCA回路と電子伝達系を経てATPとなりエネルギー源として消費されていくのですが、その過程で必要なビタミンや鉄分などのミネラルがひとつでも欠けていると、このステップが先に進まない。
これを『質的栄養失調』と呼びます。この状態だとエネルギー代謝がうまく回らず、結果痩せられない」
エネルギー回路をスムーズに回すために金森氏が毎日摂取しているサプリは、ビタミンA、B群、C、D3K2、E、ナイアシン、亜鉛、マグネシウム、キレート鉄、オメガ3など。詳細は文末にまとめるが、これらは個人差が大きいため、何がどれだけ必要かをまず調べると効率が良い。
「血液検査も良いですが、僕は定期的にオリゴスキャンという検査で体内のミネラル量を測定しています。どのミネラルが欠乏しているかが、一目瞭然になるので非常に参考になりますね」
今年1月に金森氏が測定した結果を見ると、多くがやや不足の状態にあるが、特に亜鉛が不足していることがわかる。
「意識してサプリを摂取している僕でも、まだまだバランスが悪い。長年の不摂生の蓄積は、一朝一夕では改善されないことを痛感しています」
サプリは飲む量も大事で、「ドーズレスポンス」という重要な概念があると説く金森氏。要はサプリが効果を発揮するには一定量を飲まなければ意味がない、ということだ。
「仮にサプリが効果を発揮する量が100だとしたら、99飲んだとしても効果を得ることはできません。100という至適量を超えて初めて意味があるのです」