――今回の映画の物語が動き出すきっかけとして、チームのコーチとなる水泳選手が、ゲイに対する差別的な発言をします。おふたりは実際に言われて傷ついた言葉はありますか? 相手は傷つけるつもりで言っていない言葉でも。
『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』より
ゆうき「傷つくというか、よく言われて意味不明なのは『
もったいない』って言葉ですね。それこそゲイバーには女性のお客さんもいらっしゃるので、『
かっこいいのに、もったいな~い』とか言う方もいらして。悪気はないんだと思いますけど、それはあまりゲイ業界では使わないほうがいいんじゃないかしら?と思います。
別に僕はゲイでモテないですけど、ゲイでもったいないと思ったことなんてないです。楽しいから放っておいてって(笑)」
たつや「私は何か言われて傷ついたとかって、あまりないんだけど、映画とかで、家族が出来て、子どもが出来てというのを観ると、『これは私の人生にはないものなんだな』と思うことはあります。私の人生で、こういう形はないんだろうなって」
今この世界を変えていかないと、次の世代に繋がらない
『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』より
――本作には養子を迎えたカップルがいました。海外の作品では、養子を迎えて家族になっているカップルが普通に登場したりします。
たつや「日本は断トツ遅いから。LGBTQ+とかに関することが。たとえば私がパートナーと子どもを持ったとしても、子どものことを考えると、それってエゴなのかなと思っちゃったりすると思う。もちろん将来的にはそれが特別なことじゃない世の中になってほしい。そういうことはどうでもいいとか言う人もいるけど、今この世界を変えていかないと、次の世代に繋がらないと思います」