「グッズを集めすぎて、キッチンの戸棚も靴箱も、開けば推しの笑顔(のグッズ)が飛び出すようになってしまいました。
あふれるグッズを見るたび、嬉しいけれど人としてちゃんとできてない嫌悪感みたいなものも芽生えてしまい、これはよくないと思って、すべて処分したのですが……。
フリマサイトなどに出して、すっきりグッズがなくなった期間は、わずか1~2年ほどでした。
結局、またぽつぽつ集め出して、売り払ったものも買い戻したりして、気がつけば前と同じ状況に……。
こうなってからわかったのですが、私のようにもともとグッズを集めるのが好きな人は、早まらないほうがいいと思います。
整理するにしても極端にしないで、少しずつがおすすめです」(シズクさん)
豪快にグッズを処分したものの、シズクさんのように“気持ちの揺り戻し”に悩む人もいます。「やっぱり譲らなきゃよかった……」と後悔することもあるので、極端にしないほうがよさそうですね。
「グッズが増えすぎて手に余るようになってきたので、処分しなきゃとは思っていました。でも、たまたま家に来た友だちがグッズの下取り価格を調べて『
これはこのくらいで売れるよ!』『
◯◯くんのツアーグッズは高値で買い取ってくれるよ』などと言い出し、すっかり手放す気がなくなってしまいました。
私がグッズを処分しなきゃと思ったのは置き場がなくなったからで、嫌いになったからじゃない。勝手に友だちに口出しされる筋合いもないし、担降りしたとか、本当に自分の気持ちから放したいと思わない限り、早まるのはやめようと思いました」(チズルさん)
チズルさんは、「
単なる“モノ”のようにグッズを捌こうとする友だちの態度を見て、逆にグッズ愛が深まってしまった」のだそうです。ただ、場所がないのは変わりないので、「ダブっているものは欲しい方に譲る」、「新商品の複数買いはしない」などして、調整をしているとか。手放すにしても、納得のいくようにしたほうがいいですね。
大小の差はあれど、増え続けるグッズの悩みはそれぞれにあるもの。どれも尊いものだと思うので、適正量のグッズと快適に暮らせたらいいですね。推しグッズ、あなたはどのくらいお持ちでしょうか――?
<文/みきーる イラスト/二平瑞樹>