M「そうなんですよ。してあげなきゃダメ。私は妊娠中、
夫の携帯にパパ向けアプリを入れてました。『妊娠〇〇週目のママにはこうしてあげましょう』とかアナウンスしてくれるから。あと私は妊娠中から夫のこと“
偉大なる父”って呼んでました」

──そうするとパートナーの意識は変わっていくものですか?
M「お腹に彼の耳を当てさせて私がアテレコで『
偉大なる父~。しゅき~』とか胎児の声を代弁して、彼の父性を上げさせるように頑張りました。意味あるのかどうかわかんないんですけど(笑)。今もそう呼んでます。バービーさんはどうですか?」
B「夫はすごくいい人ではあるけど、こういう出産された方たちの声を聞くと、ちょっと不安になってきますね。夫が憎くなっちゃうのか……」
M「私の周りで子ども産んだ子はみんな夫のこと大嫌いな人ばっかりですよ。全然手伝ってくれないし、子どものほうがかわいいし、浮気相手にかわいい男の子も見つけたしって。
みんな夫のこと大嫌いなっちゃうから私もそうなるんだろうなと思ってて、そしたら離婚しようって思ってたんだけど嫌いにならなかった。でも、大嫌いになって普通。嫌いにならなかったらラッキーみたいな」
──夫を嫌いにならないため、父性を育てるためにはほかにどんなことができますか?
M「パパママ教室に一緒に参加するとか、出産ビデオを見るとか、あと陣痛の痛さがわかる機械を体験してもらうとか」
B「確かにね。私も
“出産 ショック”“出産 気絶”って検索して出てくる記事を夫に送ったりしてる」
M「それいい! いかに出産、育児が大変か伝えるのも大切ですよ。でも、なんでわざそんなことを女がしてやんなくちゃいけなくていけないんだって感じですけどね。こっちは妊娠してそれだけでも大変なのに、
自分で調べろや!と思いますけど」

峰さん流の育児論がサクレツする漫画「チャラいヒゲ、子を育てる」(女子SPA!で連載中)
B「“子どもを育てていかなければいけない大黒柱としての責任もある”っていう男性側の意見ももちろんあると思うんだけど。女性側が家計を担ってる場合もあるし」
M「家計を担ってるからって育児をしなくていいわけじゃないですよ。子どもが生まれてから夫の給料は上がったのか?って。
今までの仕事にプラスして、土日はコンビニでバイトしたり、夜勤に警備員のバイトしたりして、もっと稼ごう!大黒柱として頑張ろう!ってやってるんならまだわかりますよ。なのに、
なぜ今までと同じ仕事をしてるだけでそんなに偉そうにしているのか?って怒りが湧いてくるわけですよ」
B「とにかく、女性はめげずに妊娠・出産・育児の大変さを伝え続けましょう!
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バービーのモヤモヤ相談室スペシャル「峰なゆかと考える、結婚・出産のモヤモヤ」前編
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「結婚の3時間後に離婚しても別にいいじゃん」
【バービー】
お笑いコンビ「フォーリンラブ」のメンバー。テレビ番組『ひるおび』のコメンテーターやラジオ番組『週末ノオト』のパーソナリティを務める。ピーチジョンとコラボした下着のプロデュースも話題に。著書に『
本音の置き場所』(講談社)。twitter:
@Barbie_Babiro
【峰なゆか】
漫画家。
『アラサーちゃん 無修正』(全7巻)シリーズは累計70万部を突破。週刊SPA!で連載中の自伝的漫画『
AV女優ちゃん』(既刊2巻、以下続刊)が発売中。女子SPA!で「
アラサーちゃん名作集」と育児漫画「
チャラいヒゲ、子を育てる」Twitter:
@minenayuka
<Photos:Shuichi Yamakawa Interview:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara>