派手な女性客は、キーキー言うだけ言って、「もう知らない!!」と手に持っていたスタバの紙袋からラテを取り出し、ストレスを発散するかのように裕子さんに向かってぶちまけて、そのまま女はヒールを鳴らして帰っていきました。
「まさかラテをかけられるとは思いませんでした。何が起きたのかわからなかったんですけど、お気に入りのシャツを汚されたことにだんだん気づいてきて、ムカついてきましたね(笑)」と裕子さんは当時を振り返ります。
その後、修平さんはお店に相談して、従業員のプライバシー侵害を看過できないとして出禁となったとか。修平さんの家に現れることもなくなったといいます。
モンスター客騒動をきっかけに、この人と付き合っていて自分は本当に幸せになれるのかと考え始めた裕子さん。そこで友人に相談してみると予想外のアドバイスが返ってきます。
「『女の子に惚れられるのが仕事みたいなものじゃない? 職業柄仕方ないと思うよ。裕子だってそれを承知で付き合っているんでしょ?』と言われ、確かにそうだと妙に納得しちゃって。これからも修平の周りで女性関係の問題は起こりかねないですけど、彼への気持ちは変わりませんから、支えていければと思いますね」
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<文/片桐麗音 イラスト/とあるアラ子>