「アヤカさんからは親指アイコンとともに、テンション高めな嬉しいという内容の感想が送られてきました。そのときは私も旦那に褒められたこともあり、妙にニヤニヤしてしまったのを覚えています。でも問題はここからでした…」
ミキさんからの報告LINEに気をよくしたのか、それから毎日夕飯前の時間にアヤカさんはレシピを送ってくるようになったのです。レシピを考えるのが苦手だったミキさんは始めのうちはありがたく感じていたのですが、徐々にプレッシャーを感じ始めました。
「
たしかにレシピどおりに作れば美味しいんですが、忙しくて宅配とかスーパーのお惣菜で楽しようっていう日もあるじゃないですか。そういう日にも送られてくるので、『作りたい』から『作らなきゃ』という気持ちになってしまって。アヤカさんみたいに料理が得意ではないので、それがすごくストレスに感じたんですよね」
作った報告をしないと「今日どうしたの?」と聞かれる
あのランチパーティーでペペロンチーノレのレシピを聞かなければ、美味しいと大絶賛しなければと後悔していたミキさんですがそれも後の祭り。さらにしばらくするとレシピを送ってくるだけにとどまらず、アヤカさんはミキさんが作った報告をしないと「
今日どうしたの?」と連絡をしてくるようになってしまいました。
「
忙しくて作れなかったと言えばそれ以上追求してくることはないんですが、まるで責められているような感覚にも陥ってしまいました。幼稚園の送り迎えで顔を合わせるのも憂鬱(ゆううつ)で、一時期軽く鬱のような感じになっていたと思います。旦那にも相談したんですが『ありがたいじゃん』といってあまり取り合ってもらえず…」