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中国産の食品が激増中。結局、安全性や品質は大丈夫なの?

「中国産」輸入額トップ5

・冷凍野菜……890億円 飲食店の人手不足や家庭での時短料理ブームで、カット済み冷凍野菜の需要が高まっている。根菜類から小松菜、ホウレン草などの葉物に至るまで、中国産の使用率は高い ・鶏肉調製品……739億円 中国からの生の鶏肉は輸入が禁止されているが、加熱済みの調整品については輸入の2割を中国産が占める。家飲みブームで人気の唐揚げや焼き鳥、ナゲットにも利用されている ・生鮮野菜……298億円 ニンニクやタマネギなどは特に国産との価格差が大きく、飲食店で積極的に使用される。国産として売られているシイタケやモヤシも、菌床や緑豆は中国産であることが多い ・ウナギ(調製品)……296億円 土用の丑の日に店頭に並ぶのは中国産。輸入の9割以上が中国だ。中国のウナギ養殖場では、経口避妊薬や人間用の抗生物質の大量投与が幾度となく問題となっている ・カツオ・マグロ……201億円 中国は台湾に次いで輸入国2位。中国産マグロを巡っては、日中両国で禁止されている、一酸化炭素を使って赤みを増した「COマグロ」の流通もたびたび問題となっている 出典:農水省「農林水産物輸出入概況(令和2年)」

回転寿司のネタも中国経由で日本に!?

回転寿司 庶民のささやかな贅沢である回転寿司も、中国産への依存度が高まっている。大手チェーンが公表している寿司ネタの原産地を見るとイカやタコ、アナゴなどは中国産が使用されている割合が高い。海苔やガリも8割以上のチェーン店が中国産を使用している。  さらに驚くのは、産地は中国以外でも、中国経由で日本に輸入される寿司ネタが多いという事実だ。 「中国の寿司ブームでマグロや有頭エビ、イクラ、ツブ貝、カラスガレイ(えんがわ)などは近年、各水揚げ地で中国系の水産業者が買い占めてしまう。一方、小ロット注文で品質にうるさい日本の業者は、市場で買い負けしている。地中海産の養殖マグロも、中トロや大トロは日本を素通りして中国市場に流れている状況です。そうしたなか、日本の水産商社は中国の業者が買い付けた水産物を二次購入するケースが増えています」(水産商社関係者)  日本人のソウルフードさえも中国なしには成立しないようだ。 <取材・文/牧野 源 アズマカン 写真/Shutterstock.com>
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