――首浮き輪を使うことで赤ちゃんが水に慣れ、水に対する恐怖心がなくなるという声もあるようです。
鈴木「それは理屈として全くおかしな話だと思います。水に慣れるという言葉には『水に顔をつけられるか・浮いていられるか』という定義があると思います。ですから、首浮き輪で浴槽に浮かんでいるからと言って『水に慣れている』というのは間違っています。
また、生後間もない恐怖心も芽生えていない赤ちゃんが『水に慣れる』というのもおかしな話です。そもそも前提として、小さな赤ちゃんを危険な方法で無理やり水に慣らす必要もありません」
――とはいえワンオペ育児など、どうしても首浮き輪に頼りたいという状況の母親・父親も多いかと思います。
鈴木「ワンオペかどうかに関わらず、
まず親の入浴と赤ちゃんの入浴は分けてください。そして入浴時はベビーバスを使ってください。赤ちゃんと一緒に大人もお風呂を済ませようとすると自分の洗髪のために、浴室内で赤ちゃんから手を離さないといけなくなります。
生後4・5ヶ月ほどで、自分で寝返ったり動いたりしない時期はベビーバスで洗った後、バウンサーやコットなど、移動できるベッドを脱衣所に置いてそこに赤ちゃんを置いてください。赤ちゃんを浴室の近くに置いている間に自分が体を洗います。赤ちゃんの近くにいれば物音がしたときに気づけます」

――親と子で別に入浴するのが基本なんですね。
鈴木「はい。生後7・8ヶ月になると赤ちゃんはハイハイもするし動くようになるので、バウンサーやコットでは危険です。ですので、脱衣所に赤ちゃんを置いて突っ張り棒などで出られないようにしてください。『赤ちゃん』と一言で言っても月齢で状況は全く異なるので、都度対策する必要があります」
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