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「首浮き輪」赤ちゃんの命を危険にさらす使い方が拡散…虐待では?と小児科医も警鐘

とにかく目を離さない・湯船に一人で残さない

――入浴時は慎重になる必要があることを改めて知りました。 風呂鈴木「先ほども申しましたが、家庭内の事故は浴室で起きていることがほとんどです。改めて浴室が危険な場所であることを認識してください。  首浮き輪を持ち込まないこともですが、溺水を防ぐためにとにかく目を離さない・湯船に一人で残さないようにしてください。そして入浴中に誰かから電話がかかってきても出ないようにしてください。また入浴時以外でも『湯船に入らないで』という目印にするために、浴槽に蓋をするのがいいと思います。子供が開けられない重い蓋だと安心です。  災害時に備えて、浴槽に水を張っているご家庭もあるかと思いますが、小さい子がいる家庭では水を張らない方が良いと思います。危険な場所を自ら作らないことが大事です。浴室は滑るし、誰の助けも来ない場所なので、特に安全に気を使ってもらいたいと思います」

子どもの入浴は大変だけど、改めて安全の意識を

 鈴木先生の話を聞き、首浮き輪が抱える事故のリスクの恐ろしさを知りました。『少ししか目を離さないから大丈夫』と思っていても、その少しの間に乳児は音もなくおぼれます。ワンオペ育児など、子どもをお風呂に入れる作業は大変ですが、浴室が特に危険な場所であることを念頭に置き、危険なものは持ち込まない・十分に注意をするという意識を持つ必要がありそうです。 【鈴木幹啓(すずき・みきひろ)先生】 日本小児科学会認定小児科専門医。すずきこどもクリニック院長。株式会社やさしさ代表取締役。株式会社オンラインドクター.com代表取締役。自治医科大学卒業。地域医療に従事する傍ら、「親・子・孫の三世代が集まれる地域づくりをしたい」という思いから、介護サービス付き高齢者住宅や商業施設が入った「海賊公園スクエア」をオープン。 参考:子どもの水の事故を防ごう! -7月25日は「世界溺水防止デー」、予防策を再確認して行動を!- 消費者庁「御家庭内での子どもの溺水事故に御注意ください! -入浴後はお風呂の水を抜く、ベビーゲートを設置するなどの対策を-」 【関連記事】⇒「抱っこひもで自転車」は絶対やめて!赤ちゃんの死亡事故も発生 【関連記事】⇒節分の豆、5歳以下にはダメ!死亡事故も。つまらせないための4つのポイント 【関連記事】⇒2歳未満のマスクは危険。じゃあ2歳以上は?医師に聞いた驚きのリスク <取材・文/瀧戸詠未>
瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。Twitter:@YlujuzJvzsLUwkB
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