男性とはその後もいい関係が続き、お昼を一緒に食べて非常階段でいろんな話をするのが安井さんの日課になります。
安井さんとはまったく別の業務についているその人と、「お互いの状態について話すのも勉強になるし楽しかった」と安井さんは振り返ります。
LINEのID交換を男性から提案され、それからは仕事が終わってからもやり取りが増えて、気がつけば休みの日にデートする間柄に。
「私の体格や噂のことなど、全然気にしないんです。
私と仲良くするから会社でまた変な話が出ていたのですが、知っているはずなのに言い出さないところとか、すごい人だなと思っていました」
それぞれの家庭環境なども隠さずに話すことができて、ずっとがんばってくれた母親のことを「大事にしたいですね」と言ってくれることも、安井さんにとって大きな信頼を寄せる姿でした。
男性に告白されたときは「信じられない気持ちでいっぱいでした」と話す安井さんでしたが、自分もとっくに好きになっていたのでOKし、お付き合いが始まってからはすぐに結婚の話が出ます。

「まさにとんとん拍子という感じで、私の人生にこんなことが起こるなんてとしばらくは怖い気持ちがありました。でも、お母さんは『
お前がちゃんと生きてきた証拠』と言ってくれて、泣きながらありがとうと返していましたね」
プロポーズを受けてからふたりで安井さんのお母さんの元に向かい、三人で楽しく食事ができた時間は、今も幸せな思い出だといいます。