美也子さんは、意を決して彼氏の部屋まで歩みを進めます。
「インターホンを押す指が震えました」と話す美也子さんですが、クリスマスの日にこんな惨めな思いをさせられることを、どうしても許せなかったそうです。

ところが、彼氏は出てきません。
スコープを覗けば外に立っているのは美也子さんだとわかるはずなのに、インターホンで応答もしない彼氏にさらに腹が立ちます。
「ねえ、病院は?」
とドアをノックしながら美也子さんは声をかけますが、それでも開けられることはなかったそうです。
「
なかにいるよね? 電気がついているし。さっきの人は誰?」
段々と意地になった美也子さんは、チャイムとノックを繰り返して言葉を投げ続けます。
それでも、ドアが開くことはありませんでした。
「お隣の人とか、聞こえていたらイヤだなとも思ったけど、もうここには来ないと思ったらどうでもよくなりました。彼氏が恥をかけばいいとすらそのときは思いましたね……」
何分ほどそうしていたのか、寒さに耐えきれなくなった美也子さんはやっとその場を離れたそうです。