松本まりかが休業の理由を語る「1回止まりたいって“全魂”が叫んでいました」
’18年「あざとかわいい」と遅咲きのブレイクを果たした松本まりか。’23年には大河ドラマ『どうする家康』の出演も控えるなど、キャリア絶頂期を迎えている。しかしその裏で、今年は度々と“病みツイート”が話題になるSNSでの発言や突然の休業など、世間の関心を数多く集めた1年でもあった。
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現在、公開中の映画『夜、鳥たちが啼く』では孤独なシングルマザーの裕子を演じる松本に、演技へのこだわり、言葉に真摯に向き合う訳、休みを経て変わった仕事観など激動の1年を振り返ってもらった。
──激震の1年でした。一つひとつの役に集中するのは、難しかったのではないでしょうか。
松本まりか(以下、松本):撮影時、日々に追われ破綻していたように感じます。ただ、今振り返れば、私自身の破綻している状態と、劇中の「自分をどう表現していいかわからない」裕子はうまくリンクしていたとも思います。
演技を頭で考えるよりも、自分をどれだけその環境に馴染ませられるかが、今の私にとっては大事。なけなしの技術でやって、表面的なお芝居にはなりたくないんです。なかなか思うようにいかないときもありますが、今回は自分のそのときの状態が役にも出たなとは思います。
──映画公開発表の際に「この作品を語るに足る言葉がみつかりません」とコメントしていました。本作の公開が迫ってきた今の心境はいかがですか?(※インタビューは公開前)
松本:公開されるのはやっぱり怖いし、不安です。あのコメントは本当にそのままの気持ちです。それを正直に書くことが、この作品に対する自分のせめてもの誠意だと思いました。
「すごくいい映画です。ぜひ観てください……」みたいな宣伝文句が、この作品に対して相応しいものなのかと。これを取材で言ってしまっていいのかという葛藤はすごくありました。ここに来るまでも悩んでいましたが……言っちゃいましたね(笑)。

「日々に追われ破綻していた」撮影時
公開されるのは怖いし、不安です
