ぬいぐるみ100体と暮らす女性、初めて家に来た彼の“意外な反応”って
彼からの忠告に目がさめる
Kさんは、その後順序立てて色々話し出します。まず、莉緒さんがこれほどまで多く集めたぬいぐるみたちに日々愛情を注げているかどうか聞いてきたそうです。たしかに、莉緒さんのへやのぬいぐるみは、あまりにも数が多くソファーの下や、ベッドの隙間に落ちてしまっている仲間もいたそうです。
「Kさんいわく、愛情を注げていないぬいぐるみたちが多ければ多いほど、私に幸運が訪れないと言い張るんです。でも、そう言われれば確かに埃まみれで押しつぶされている子たちもいっぱいいるな、と思ったんです」
その夜、莉緒さんは部屋にいる全てのぬいぐるみを一つ一つ並べて謝ったそうです。Kさんのいう通り、買ったことすら思い出せないようなぬいぐるみがたくさんあったことに気づいたといいます。
ぬいぐるみを処分してから運気が上昇
「時間もかかりましたけど、神主さんがお焚き上げをとても丁寧にしてくれていたのが印象的でした。おかげで、別れはとても辛かったけど、Kさんと一緒に最後まで見守ることができました」
その帰りに殺風景な部屋に戻った二人は残しておいた2体のぬいぐるみと一緒に再出発を決心したそうです。そして、ぬいぐるみたちを手放してすぐ、なんと莉緒さんにとって喜ばしいことが連続して起こったのだとか。
「Kさんの言う通りその後は事が上手くいくようになっていったんです。一番大きかったのは、実家の母親の難病が寛解したことと、2度失敗していた宅建に合格したことですね。今まで苦戦していたのが嘘みたいでした」
今ではすっかり仲良しカップルのふたり。信心深いことには全く興味がなかった莉緒さんでしたがこれを機に部屋に神棚を置いたのだそうです。
―シリーズ「捨てて/やめてよかった!人・モノ・習慣」―
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<文/大杉沙樹>大杉沙樹
わんぱく2児の母親というお仕事と、ライターを掛け持ちするアラフォー女子。昨今の情勢でアジアに単身赴任中の夫は帰国できず。家族団欒夢見てがんばってます。
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