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完璧な妻を目指してうつに、「夫が帰ってくる」と思った瞬間震えが…

「結婚はゴールではなくてスタート」とはよく言われますが、まさにそのとおり。「結婚」という甘い響きとは裏腹に、そこには「現実」と「日常」が待っています。  相馬冬美さん(仮名・28歳)は、甘い響きに憧れて結婚したけれど、実際に出くわす現実との相違に戸惑ってしまったひとり。

“VERY妻”を目指してギャップに苦しむ

“VERY妻”を目指してギャップに苦しむ

写真はイメージです。(以下同じ)

「大好きな人と結婚することになり、残業の多い会社を退職して専業主婦になりました。実母は道楽者の父を補うべく、働きづめで苦労していて、『専業主婦っていいわよね』が口癖だったので、専業主婦っていいものだと思っていました。どうせやるなら雑誌『VERY』に出てくるような素敵な奥さんになろうと張り切ってましたね」  その張り切りが、冬美さんのギャップとなり、徐々に辛い日々となっていきます。  専業主婦の主な仕事といえば、家事。そんなことは当然といえば当然ですが、「結婚」というキラキラした2文字の前には、夫のためにせっせと美味しい料理を作るVERY妻への憧れが強すぎて、現実が見えていなかったようです。

苦手だった家事を頑張れず、自己嫌悪の日々

苦手だった家事を頑張れず、自己嫌悪の日々「もともと掃除は大の苦手で、ひとり暮らし時代は汚部屋。洗濯も着るものがなくなるまでせず、洗い物も使う食器がなくなってから仕方なく洗っていました(苦笑)。そんな自分でも専業主婦になって張り切ればVERY妻ができると思っていましたが、そう甘くはなかったですね」と、遠い目で語る冬美さん。  会社の同僚は、当然仕事で忙しく、連絡もあまり取れず、引っ越してきた新居の周りに知り合いもおらず、夫意外に話し相手がいない毎日。一日に話す相手が夫だけ、なんていうのが当たり前の日々。  ご近所に主婦の友達を作ろうと、サークルや習い事、ジム通いなど、あれこれ出かけてみたものの、子持ちの主婦が多く、子どもがいない冬美さんにはピンとこない話題ばかり。気おくれして足が遠のいてしまったそうです。  そのうちに、苦手な家事ばかりする毎日と、大好きなおしゃべりをする相手がいない生活が苦しくなってきました。けれど会社の同僚に愚痴をこぼしても「養ってもらってるのに文句言うなんて贅沢だよ」とバッサリ。自分の悩みは自分がいけないのかと落ち込みました。
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ある日パニックに、「もう無理!」と泣き叫ぶ
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