「私から見て、大輔さんは脈ナシに近いと思います。他の男性にも目を向けましょうよ」
「
でも、連絡するって言ってましたよ。仕事が忙しいそうですし」
「大輔さんみたいな爽やか大卒で勤務先も堅い男性だと、かなり人気がありますよ。20代女性とだって会っていると思います。婚活ってそういうものだから」
「そうですよね」
しばらくして、大輔さんからはお断りされたそうです。大輔に選んでもらえるつもりになっていた舞さんは、ようやく能天気すぎたことを自覚しました。
舞さんはその後も十数人とお見合いをしました。大輔さん以外にも素敵だと思った男性はいたのですが、交際希望を出しても先方から断られました。素敵だなと思った男性は、会うところまでは進んでも、向こうから断られるのです。
結婚相談所の新規登録時にはたくさんの男性から申し込みがあり、お見合いも成立しました。でも「初めて会う」って、まだまだ結婚のずっと手前の段階なのです。
婚姻届を提出するまでが婚活です。
「いいね」をもらっただけ、2回目デートに進んだだけで安心して、ライバルの存在を忘れてはいけません。うまくいかない方ほど、自分だって選ばれる立場だということを忘れてしまいがちなのです。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:
@koakumamt