Lifestyle
Human

「焼肉なんて野蛮!」ダイエットをきっかけに過激な“菜食生活”にハマった女性の主張とは

当時はいまほど有機野菜の販売は少なく、いるみるくさんは横森氏と同じ「らでぃっしゅぼーや」の宅配を開始。ときには電車で遠出して、おしゃれな高級スーパーの一角にある有機コーナーへ。「青虫がついている野菜は、最高の証」。そうした価値観を楽しんでいた。

動物にも権利がある!

すると次第に「環境を意識」「肉を否定」という共通点から、新たな情報が入ってくる。「動物の権利」と訳されるアニマルライツだ。冒頭で説明したように、厳格な菜食主義と訳されるヴィーガンにアニマルライツは含まれる。 ヴィーガン体験談202303-1d「私の周りには当時、菜食主義者はいなかったから、ただの変人扱いです。一緒にご飯いっても『お前が食べるものないぞ』とからかわれたり、嫌な思いもたくさんありました」

嫌な思いをするほどハマる沼

牛肉_1「しかしそこでやめず、逆に信念を補強したのがアニマルライツという考え方。肉食べるとか、野蛮人しかしないよ? 世界ではそれが当たり前! みたいな。世界に行ったことないのに、何を言っていたんだか……(笑)」 ダイエットを入り口に有名人のライフスタイルに感化され、マクロビ、オーガニックを経てヴィーガンの思想に染まっていった。こうしているみるくさんの「目覚めた人」としての活動が始まった。 (3/15公開の中編につづく) <取材・文/山田ノジル>
山田ノジル
自然派、○○ヒーリング、マルチ商法、フェムケア、妊活、〇〇育児。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のない謎物件をウォッチング中。長年女性向けの美容健康情報を取材し、そこへ潜む「トンデモ」の存在を実感。愛とツッコミ精神を交え、斬り込んでいる。2018年、当連載をベースにした著書『呪われ女子に、なっていませんか?』(KKベストセラーズ)を発売。twitter:@YamadaNojiru
1
2
3
4
Cxense Recommend widget
自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。お気軽に、山田ノジルnojiruyamada@gmail.com まで、ぜひご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。
あなたにおすすめ