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あえて“夜10時”にセックスレスのドラマを放送する意義。レスは「人を傷つける」|ドラマ『あなたがしてくれなくても』

仲良し夫婦で“セックスの話題だけ”避けられるリアル

 第1回目とあって、話は急展開するわけではなかったが、みちと陽一の夫婦関係が、まさにいまどきどこにでもありそうな雰囲気でリアルだった。仲良くしているのに、なぜかセックスの話題だけが避けられている。
 みちは夫に「性欲、強くない?」と言われて傷つくが、それでも夫との関係を諦めていない。自分がしたいのは性的に満たされたいだけではない、愛情を感じたいのだと真摯(しんし)に迫っていく。だが追いつめられた夫は、「外でデートして帰ってきてから、しよ」と言っておきながら、その日になると仕事が遅くなると嘘をつく。最後は「オレ、EDかもしれない」とつぶやき、妻は「逃げたな」と思う

このテーマで夜10時に放送する意義はある

 30代の夫婦が2年もしていなければ、立派なセックスレスだが、どうやら陽一はそこに価値を置いていないようだ。だがみちのことは好きだし、今の生活に満足している。一方のみちは愛されていることを実感したい、子どももほしい。そのためにセックスは不可欠。このどうしようもない断裂をどうやって埋めていくのだろう
 このドラマ、第1回放映後に「夫婦では見づらい」「妻が見ていてなんとなく話しかけづらかった」などの意見がネット上を飛び交っていた。深夜帯のほうが見やすいという声もあるが、セックスレスというテーマを掲げて夜10時の時間帯に放送する意義はある
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ドラマを観ながら「泣けてきた」36歳女性の苦悩
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