ドラマの中のみちのように、男友だちにうっかり「うち、レスなんだよね」と打ち明けたら、「うちもそう」となり、「じゃあ、してみようか」と関係を持ってしまったというのはエミコさん(37歳・仮名)だ。

写真はイメージです(以下同じ)
「結婚して4年、そのうち3年はレスなんだから子どももできない。夫は調子だけはいいので、
こんな男と一緒にいてやるものかと思うと、私の好きなスイーツを買ってきたりしてご機嫌をとる。それにもともと、うちの両親にはすごくよくしてくれる人で、父が入院したときもコロナ禍で見舞いはできなかったけど、車で着替えを運んでくれたりして。退院時にも忙しいのに半休とって車を出してくれた。最近では、両親を旅行にも連れていってくれた。
あれだけ優しくされると、私が離婚なんて言い出したら両親が嘆くだろうなと思うから離婚も言い出せない。
夫を責めたこともあるけど、責められてするくらいなら、とっくにしてますよね、きっと」
そんなときに前の部署で一緒だった同期の男友だちとふたりで飲み、うっかりレスだと口走ってしまった。男友だちは「うちもだよ」と涙目になった。ずっと妻から拒絶されているのだという。
「
なんのための結婚だよとふたりで盛り上がって、レス同士でしようとホテルへ行ってしまったんです」
エミコさんは笑いながらそう言う。なぜなら、実際にしてみて、「セックスって、それほどこだわるものなのか」と思ったからだ。
「
肉体的には満たされた感じはありましたが、だからといってその彼を好きになったわけではない。やはり関係は同期の友だちのまま。それと同時に、夫としなければいけない、夫婦なんだからそういう関係がないと虚しすぎると思っていた気持ちも少し消えました。不満だったら、別の人としたっていいじゃないと思ったら気楽になったというか」