夫を責めてもしかたがないという諦念(ていねん)も生まれた。自分は自分で楽しい時間を増やそうと、仕事帰りに楽器を習い始めた。それを通じて新しい友人もできた。

「私が楽しそうにしていたら、夫が何か感じ取ったんでしょうか。急に“最近、何かいいことあったの?”と聞いてきた。楽器を習い始めたと言うと『ふうん』と不審そうに見ていましたね。その後、
音楽仲間と飲み会があって遅くに帰ったら、ハグさえ嫌がっていた夫がいきなり抱きついてきた。
夫自身に何かがあったのか、私に嫉妬したのか、それはまったくわかりません。でも3年ぶりに夫と復活したのは悪い気分ではなかったし、その後は、なんとなく月1くらいで夫から誘いをかけてくるようになりました」
つい最近、彼女は「
実は子どもがほしくない」という夫の本音を聞いた。怖くてレスになってしまったのだ、と。
「そういえば結婚して1年ほどたったころ、私が子どもがほしいから避妊しないでと言ったことがあったんです。それきり夫はしなくなった。あれが原因だったのかとやっとわかった。だったら言ってくれればいいのにと思いました」

そこで新たな悩みが生まれたエミコさん。
彼女自身は「どちらかといえば子どもがほしい」からだ。強烈にほしいなら別れることも考えるが、それほどではない。だが、このまま子どものいない人生を送ろうという覚悟ももてないでいる。
「レスが解消したら新たな苦悩が出てくるなんて……。年齢的にも決断しないといけないんですけどね」