毎年、株式1株あたりにいくらの配当金を出すと決めます。
株主にとってみると、配当金を多く出してくれる会社は嬉しい良い会社です。株式を持っていて良かったと思います。たくさんの配当金を出してくれる会社の株式は長く所有しておきたいと思うものです。

会社が計画以上に多くの利益を上げた時には、配当金をよりも多く出す「増配」を決めることがあります。すると、その会社の株式はより人気が出て、株価も高くなるものです。
反対に、会社が配当金を少なくしたり出さないこともあります。これは「減配」と言います。すると、会社の人気は落ち、株式が売られ株価も下がったりします。
コロナの時には、厳しい移動制限で出張も旅行もできなくなりましたから、航空会社や旅行会社は、経営が苦しくなり配当金を大きく減らしたり無くしました。当然、株価は大きく下がりました。
経営にとって会社の株価をできるだけ高くしておくことはとても大切。それは会社の価値を決めるものだからです。
世の中が認める会社の経済的な価値は、その会社の株価で決まると言ってもいいかもしれないくらいです。
例えば、株式を10万株発行していたとします。その時に10株を持つことは会社の1万分の1を所有したことになります。そして、その株価が1000円だったら、1000円×10万株=1億円。この会社の価値は1億円だとなるわけです。
会社が仕入れや運用資金のために銀行からお金を借りる時に、貸す側の銀行にとってみると、会社の価値が1億円の会社と10億円の会社があったとすると、もちろん、それ以外の条件もあるのですが、10億円の会社の方にお金を貸しやすいものです。