オダギリジョーが語る「深夜ドラマでしかできないこと」 『リバースエッジ 大川端探偵社』インタビュー【後半】

オダギリジョー(写真4) 小さな探偵社を舞台に、複雑な人間模様が渦巻く混沌とした現代を描いたドラマ『リバースエッジ 大川端探偵社』(以下、『リバースエッジ』)。  個性的な世界観で話題となった本作のBlu-ray BOX & DVD BOXが8月20日(水)に発売決定!  それを記念して、主人公“村木”を演じたオダギリジョーさんにインタビュー。作品に対する想いを語っていただきました。 ⇒【前編】はこちら

深夜ドラマだからこそできる 表現方法を

 深夜枠だからこそできること――その魅力は本作中でも存分に活かされています。  たとえば、依頼を受けて村木が調査を始めるとき、街を歩くシーンをたっぷり時間を使って見せています。台詞もなく、街を歩くだけのシーンをこれだけたっぷり見せるドラマは、深夜枠とはいえあまり見かけません。 オダギリジョー(写真5)「もしあれをゴールデンでやったら中だるみに見える可能性もありますし……それ以前にプロデューサーにカットされるでしょう(笑)。それから『リバースエッジ』には喫煙シーンがたくさん出てきますけど、あれをそのままゴールデンで放映するのは難しいでしょうね」  かつてのドラマでは多く見られた喫煙シーンも、現在では青少年の影響を考え自主規制されることが多いのです。そして、『リバースエッジ』には古ぼけた団地やホームレス風の男性、連れ込み宿など、あまり他のドラマでは見かけない風景も登場します。 「ストーリーの関係上、依頼者の過去に関わるものが多かったんですよね。そうすると必然的に内容が昭和っぽくなってくるので、まだ昭和の雰囲気が多く残っている浅草の風景というのがちょうどいい塩梅だったんでしょうね」  そんな風景を堪能できるのも本作ならでは。では、オダギリさんは“今の東京”をどう感じているのでしょうか? 「難しい質問ですが……、今の東京って古いものと新しいもののあり方がすごく良いバランスで存在しているんじゃないかと感じるんです。 ファッションはすごく進んでるし、最先端のモノも集まってる。だけど、そんな中でも職人が息づいてるし、一つの物事を深めていく民族性も残っている。唯一、ただ、『東京オリンピックは大丈夫か?』とも思ってるんですけど(笑)今の東京は魅力的な場所だと思ってます」 ●『リバースエッジ 大川端探偵社』公式サイト http://www.tv-tokyo.co.jp/ookawabata/ ●Blu-ray BOX & DVD BOXは8月20日(水)発売 Blu-ray BOX:19,000円(税抜)、DVD BOX:15,200円(税抜) 発売元:「リバース エッジ 大川端探偵社」製作委員会  販売元:東宝 ⇒【YouTube】「リバースエッジ 大川端探偵社 公式PV」 http://youtu.be/HBixGUAnJF4 <TEXT/橋本倫史 PHOTO/ケニア・ドイ HAIR&MAKE/シラトリユウキ・砂原由弥(UMiTOS) STYLING/西村哲也(holy.)> 【衣装】トップス /OAK、アウター・パンツ・靴/すべてスタイリスト私物 【OAK 問い合わせ先】03-6427-9730 渋谷区渋谷1-23-25 3F
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