4年続く上司との不倫“純愛”。33歳女性が「結婚は望まない」と断言する理由
「普通、不倫相手に家庭の話とか聞かされると嫌なものだというけど、私は彼の家庭の話を聞くのが好きなんです。彼の背景も含めて、まるごとの彼を知りたい、愛したい。
特に話してとせがんだわけじゃないけど、彼はポロリとしゃべるタイプ。だからといって、自分には家庭があることを私に常にわからせたいという意図があるわけではないのはわかる。彼も私にすべてを受け入れてほしいんだろうなと思っていました」
家庭では話せない仕事のことや、不思議に思う妻の言動なども話してくれた。彼女はときに彼とともに怒り、ときに彼の妻の心情を解説した。彼が何でも話せて、気持ちも体もリラックスできる場を、彼女は自ら作っていった。それが彼女の愛情だった。その結果、4年も関係が続いてきた。
もし妻にバレそうになったら身を退く
妻にバレそうになったら、彼女はさっさと身を退くつもりでいる。もめごとを起こしてまで続ける意味はないと割り切っている。学生時代からの親友に話したら、「奪い取るほど好きじゃないということ?」と聞かれた。
「そうじゃないんです。奪い取る以上に愛しているということなんです。彼の幸せを願っているから、彼の現状をまるごと愛しているから、誰かを傷つけたくない。彼が『誰かを好きになったら、すぐに言ってね』と私に言ったのと同じ気持ち」
彼の最優先が自分とは限らなくても満足
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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