――女性の登場シーン、ずばり印象に残っているのは？ 長谷川：緊張で頭が真っ白になっていたので、記憶が途切れ途切れなんですよね。なので、あまりはっきり覚えていないんです。 ――（笑）。お互い初めてなので緊張しますよね。では、最初に決断する際に意識したポイントはありますか？ 長谷川：最初のローズセレモニーでの決断は決断は本当に難しかったです。今回の旅の中でも上位に来るぐらい、誰とお別れするかを選ぶのは難しかった。自分が話してみて話しやすいか、相手は話しやすそうにしているかなとか、フィーリングも意識しましたし、一瞬でも、近い未来を想像できるかということを大切にしました。 ――これまでのバチェラーやバチェロレッテでは、2人で話す時間を重視される方とみんなで話してるときの振る舞いを重視される方、両方いらっしゃいましたが、長谷川さんはどちらでしたか？ 長谷川：もちろんどちらも大事ですが、2人でいるときの姿を特に重視していました。大勢の中で話していると僕自身が場を回す司会者みたいに振舞っちゃって、テンパってしまうし、あまり周囲を意識してみることができないんですよ。なので、2人のいる時間を大切にしてほしいというのは伝えていました。 ――参加者の女性たちと、どのように向き合おうと意識されていましたか？ 長谷川：今回はバチェラーとして参加しているので「こちらがリードしなきゃいけないな」と考えていました。もちろん、選ぶ・選ばれないというところでは、自分が選ぶ側ですが、女性陣からも選んでもらう、自分のことを好きになっていただかないと、とも思っていたので、平等に向き合おうと意識していました。 ――なるほど。選ぶ・選ばれないというよりも、平等に向き合うことを意識されていたんですね。あえてご自身のバチェラーっぷりに点数をつけるとしたら何点でしょう？ 長谷川：最初は正直0点でした。そこから10点、15点ずつ加算されていくような感じですね。本当に素敵な女性たちがいたから自分も成長できたので、そこも考慮して100点と言いたいです！もちろん意識したことはありますが、私だけの力ではないです。 ――どういったことを意識したことが成長に繋がったのでしょう。 長谷川：会話や言葉のチョイスもちろんそうですし、課題でもあった“自分の気持ちを伝えること”が序盤はなかなかできず、相手をモヤモヤさせてしまったので改善するようにしていきました。 ――今回の旅の気付きみたいなものはありましたか？ 長谷川：気付きは本当に多かったです。『バチェラー』シリーズは真実の愛を見つける旅ですが、参加した時は真実の愛って1つしかないと思っていたけれど、実際バチェラーとして参加してみるとそんなことはなくて。いろいろな人がいる中で、それぞれの愛があって、その中から“これが真実の愛だ！”と見つけるというよりは、積み重なってできていくのが愛なんだなというのは思いました。 ――長谷川さんの“真実の愛は”1つの限定的なものではなく、積み重なってできていくもの。 長谷川：そうですね。いろんな形の愛があるし、終わりがない。一緒に過ごす中で色々な愛がどんどん増えていくと思うんです。たとえば、子供を授かったらまた違う愛が出てきたりすると思うので、真実の愛は1つではないと思いました。 ――短い期間での意思決定の連続で大変だったかと思います。決断はどの時点でされていましたか？毎回の決断のポイントはなんだったんでしょうか？ 長谷川：ローズセレモニーの時は自分の中で決めてから行っていましたが、決断が難しいときは何回かありました。ローズを渡す直前まで結構悩んだこともあります。 ――決めずにローズセレモニーに望んだ際の最後の判断基準が気になります。 長谷川：それまでの関係ももちろんそうですし、その場に立ってるときの姿も結構見るようにしてました。待っている姿も本当に個性があるので、そこで本当にピンとくるか、インスピレーションですね。 ――では最後に、視聴者の方に注目してほしいポイントを教えてください。 長谷川：最初は煮え切らない部分が多い長谷川惠一という人間が、自分の覚悟と素敵な女性たちのおかげで成長していくことができる旅になりました。成長過程も楽しみに見ていただけたら嬉しいです。 また、女性たちの熱量や結束力など、人間ドラマも楽しんでいただければと思います。 ――ありがとうございました。 ＜取材・文／瑞姫　撮影／中川菜美＞