一人暮らしをしないのですかと美香さんに聞いてみたところ、こんな会話に。
「でも、一人暮らししようと思えばできるけど、生活はカツカツになりますよ。家からも職場に通えるのに、それでもした方がいいですか?
銀行の事務職は実家暮らししか採らないから、同じ部署の人もみんな実家暮らしだし、これが普通です」
「当たり前のことと思って一人暮らししている人たちからしたら、実家にいることの方が『なぜ?』と思いますよ。実家暮らしで趣味が海外旅行という不人気のプロフィールにしていて、それでも寄って来る男性って、どんな人だと思いますか?
プロフィールを読んでいないか、元カレみたいに騙せそうだから近づいてるだけかもしれない。今のままだと、また同じ失敗を繰り返しますよ」

ここで美香さんは、とても意外そうな顔をしました。
「え! 私って騙しやすそうに見えるんですか? 職場ではちゃんとしているって言われますけど」
「美香さんにとって“会ってみたいと思えない男性”あたりが、今の美香さんと釣り合う“相場”なんですよ。
自分がそんなに人気がないという相場を受け入れずに、相場以上の男性から『いいね』が来たらそっちとマッチングしてませんか?」
「相場以上って、
普通の男性とマッチングしただけです」
「普通って……。普通が多数派ってことなら、女性の多くが20代で結婚しています。それも“普通”?」
昨今は晩婚化していると言われており、30代での結婚も珍しくないかもしれません。皆さんは、女性で結婚をする人が最も多い年齢は何歳だと思いますか?
厚生労働省の令和2(2020)年「
人口動態統計」で女性の平均初婚年齢は29.4歳ですが、
婚姻件数の年齢別の状況を見ると、婚姻が最も多い年齢は26歳。29.4歳の時点で、実は初婚女性の7割近くがすでに結婚しているのです。平均初婚年齢は、一部の中高齢者の結婚が引き上げているにすぎません。平均年収と同じですね。

では結婚した人たちは、何歳くらいで結婚相手と知り合っているのでしょうか。国立社会保障・人口問題研究所「
第16回出生動向基本調査」(2021年6月実施)によると、平均知り合い年齢は女性で24.9歳(男性は26.4歳)。なお平均交際期間は4.3年で横ばいです。
晩婚化とはいえ、
結婚する人は、未来の配偶者にわりと若い段階で出会っているのです。美香さんは自分のことを「普通女子」だと言っていましたが、結婚をしたいのなら、34歳はあぐらをかいていられる年齢ではありません。
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