「うまくいくようにお手伝いできることはします。でも覚えておいてほしいのですが、
結婚相談所でも成婚退会できる方って、20代女性も含めて2割前後なんです」
平成21年度 サービス産業生産性向上支援調査事業「
結婚相談・結婚情報サービス業界統計」で消費者調査から推計した成婚率も2割程度、そして筆者の体感でもやはり2割程度です。

「麻紀さんが婚活を頑張ったことは事実だと思います。でも、成婚退会しても入籍に至らずお別れすることだってあるし、結婚相談所で活動していたけど同僚とかサービス外で出会ったお相手と結婚する方もいるんです。
婚活サービスを使えば必ず結婚できるわけじゃないんですよ」
「ええ!! そうなんですか! なんでそんなことになるんですか?」
驚くのも仕方がないと思います。厳しい実態を、大手の結婚相談所が会員に教えるわけがないのです。
麻紀さんに、今度お見合いする予定だという男性のプロフィールを見せてもらいました。ちなみに、先方から申し込み(直接会いたいというアプローチ)をされて成立したお見合いでした。
趣味はゲームとキャンプだという37歳のエンジニアで、年収約520万円の男性です。一方の麻紀さんの趣味はヨガと映画と食べ歩き。ゲームは「ポケモン GO」が流行った時にダウンロードした程度で、キャンプは虫が嫌いなので行きたくはないそうです。
他にも男性からの申し込みはたくさんあったものの、40~50代と年上の人が中心。麻紀さんは、40歳以上の男性はすべて断っていました。
「麻紀さんは、
結婚相手に『大卒以上の学歴』って絶対に必要だと思いますか?」
「絶対じゃないですけど、私も大卒だし職場も大卒の人ばかりだし、高卒の人にあまり会わないです。
家族になるなら近い学歴の方がいいのかなと思うんですけど。写真はみんなスーツで似たり寄ったりだし。ダメですか?」
「ダメってことではないんですよ。申し込みしてくれる男性で40歳と37歳がいたら、麻紀さんは40代の方を断って30代の方を選びますよね。そして大卒の方と大卒以下の方がいれば、大卒の男性を選ぶ。これって、
他の女性と似たような選び方なんですよ」
「みんなやっているならいいんじゃないですか?」