咳をした男は、なんとマスクを外してニヤニヤしながら恵子さんの顔色を伺っていたのだとか。
しかも、男はわざとらしく「ゴホッ!ゴホッツ!」と咳をしながら。
その姿を見て、恵子さんはやっと「わざと咳をして嫌がらせをしている」と悟るように……。ニヤニヤとした笑みを見て、恵子さんはあまりの恐怖で背筋が凍ったと言います。
恵子さんはそそくさと車両を変更。
車両を変更したら、なるべく誰も座っていない席を選び着席。自分が降りる駅に着くまで、鞄を抱えながら、震えるように過ごしたと言います。
その経験から、恵子さんは「人に故意で嫌がらせをされると傷つくから、私は絶対にやりたくない」と心に誓ったそうです。

恵子さんが電車通勤で「怖い」、「辛い」と感じたエピソードは、それだけではありません。
それは、コロナ禍でようやく会社でも「リモートワークをしよう」という話の流れがあった頃の話。
恵子さんは連日の残業続きで疲れていて、普段は手すりを持つことはなかったのに、その時はあまりの疲労で電車の手すりに手を伸ばしたそう……。
その瞬間、手に「ねちゃっ」とした感触が。恐る恐る手を見ると、食べかけのガムが手のひらにべったりくっついていたのだとか。
気持ち悪すぎて思わず悲鳴が出そうになったと恵子さん。
しかし、逆に変な目で見られてもと思い、片手でバッグからティッシュを出し、そそくさとガムを片付けて、バッグのポケットにしまったそう。
電車には多くの人が乗っており、いい人もいればいたずらを考える悪い人もチラホラ。
「多くの人が乗る「公共交通機関」だからこそ、マナーを1人1人が守り、みんなで快適に乗れるようになったらいいのに」と、恵子さんは願っているそうです。
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<文/みくまゆたん>