
しかし由香里さんがママ友から指摘されたのは、そのときだけではありませんでした。
「仲が良いママ友の誕生日に手作りのシュシュを贈ったら『ちょっとがっかりした』と言われました。どうやら、ブランド物の紙袋に入れて渡したのが良くなかったみたいなんですよね。手作りといっても材料費はかかっているし、なによりも世界に一つだけのオリジナルじゃないですか。でもケチって思われたみたいですね」
由香里さんは、デパートなどで買い物をしたときにもらったきれいな包み紙もリメイクしていました。
「包み紙を使って、クリーニング店などの会員券を入れるカード入れを作ったり、親戚の子どもにおこづかいを渡す時のポチ袋を作ったりしていました。自分ではよくできたと思っていたのですが、その時も親戚からは『手作りなんだ……』と微妙な表情で言われました」
由香里さんは、節約好きというよりも「丁寧で無駄がない生活」を心がけているつもりだと言います。
「周りからは貧乏くさいって思われているみたいなのですが、私は身の回りにあるものを大事にしたいって考えているんです。でも、家族以外の人に、手作りの物を渡すときは気をつけようって決めました」
確かに、手作りのアイテムには、既製品にはない温もりがありますし、ゴミとして捨てる前に再利用の方法を考えるという心がけも素晴らしいものです。
ただ、判断が難しいのが「それを人に贈ってよいか」という問題。がっかりの基準は人それぞれなので、相手を選ぶ必要はあるのかもしれませんね。
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<文/池守りぜね>