――今のまゆさんが思う整形に対する考えを知りたいです。
まゆ姉:整形をして気持ちが前向きになって、自信を持って生きていけるなら、私は全然整形をしてもいいのかなと思っています。
ただ、他人の評価基準とかで“しなくちゃいけない”ということは絶対にない。整形が目的なのではなく、自分が幸せになる手段の1つとして、使っていけたらいいのかなと思います。
――外見に囚われていた過去のことを振り返ってみて、今思うことがあれば教えてください。
まゆ姉:やっぱり辛かったこともたくさんあるけど、経験を元にこうして今発信できていることはすごく良かったなと思うんです。整形や拒食症・過食症に限らず、自分が辛かったことって武器になるっていうか、誰かのためになれたりする。
例えば、「ブスが悪いんじゃないんだよ。言う人がおかしいんだよ」とか、経験した今だから分かるんですよね。当時の私と同じように自分の顔が悪いって思っちゃっている人がいるのなら、そう思わないように「そうじゃないよ」とたくさん伝えていきたいです。
――なるほど。
まゆ姉:「ブス」って言われて悲しい思いをしたことがなかったら、もしかしたら人の容姿を馬鹿にする人になってたかもしれないし、自分が今最もなりたくないって思っている自分になっていたかもしれない。今の自分があるのは、辛かった過去のおかげでもあるなって思います。
――お話を聞いてみると、今のポジティブさも後からついてきたように感じました。
まゆ姉:「自分で仕事をしたい!」と思ったときに、このままの考え方じゃダメだなと思って、まずは口に出す言葉を変えようって決めたんです。ネガティブな言葉を言わないようにしようって。
もし言ってしまったら、「でもこういう見方もあるよね」って自分で自分の考えを訂正したり、とにかく日常の中で小まめに意識するようにしたりしていました。20年もネガティブ思考だったので、そんなすぐに変わることはできなかったんですけど、ちょっとずつちょっとずつですね。
――そうだったんですね。
まゆ姉:でも、あえて転機を言うなら、YouTubeを始めて、自分が見せたくないような嫌な部分も見せれるようになったこと。田舎のボロい家に引っ越したことがあったのですが、自分の悪いところも全部赤裸々に見せなければいけない状況に追い込んだことによって、いろいろと吹っ切れました(笑)。

田舎のボロ家にいた頃
――最後にこれからの展望を教えてください。
まゆ姉:自信を持って生きられる女性を増やすために今年の1月に会社を作ったんですが、その信念を元にいろいろな活動をしていきたいなと考えています。
9月からは“みんなで運動習慣を身につけよう”ということで、お家でピラティスをする「ボディメイク部」を発足したんですが、まずはそれを盛り上げていきたいですね。

ボディメイク部イメージ
まゆ姉:“女性を勇気付ける発信”というのは、この先、形が変わっていっても、ずっと続けていきたい。同じ出来事でも捉え方次第で人生を変わっていくので、「こういう捉え方もあるよ」とか「私はこういう捉え方をして変わったよ」とか、そういうのを伝えたいと思っているし、それで自信を持って生きられる女の子が増えたらいいなと思っています。
――ありがとうございました。
<取材・文/瑞姫>
【まゆ姉】大学卒業後、20代前半はキャバ嬢として働き、No1となる。引退後「女性応援インフルエンサー」としておよそ3年間活動。2023年会社を設立。オンラインフィットネス事業をはじめ、女性を元気づけることを目指した事業を多数展開している
書籍:
『「1日1つ」で人生が変わる 幸せメンタルをつくる100チャレンジ』
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mayunee.fem瑞姫
1994年生まれ。奈良県出身。エンタメメディアでの芸能ライターとしての経験を経て、フリーランスのライターに。主にエンタメ・トレンド系の取材・インタビューを中心に、恋愛コラムの執筆を行っている。フォロワー数4.5万人のTwitterでは恋愛・美容系について発信する、インフルエンサーとしても活動中。漫画と散歩と猫が好き。
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