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アイドルを20年追いかけ続けた“恋愛経験ゼロおばさん”の悲劇「生身の男性は“不快”です」

バイトを3つ掛け持ち、お金は全て“推し活”に注ぐ

和子さんは高校時代に、あるアイドルグループに所属する男性のことを好きになりました。そのころはまだ、テレビで見てかっこいいなと思う程度だったそうです。ですが文系の大学に進学してからファンクラブに入り、初めてそのアイドルのコンサートに参加します。会場の一体感に包まれ、「また来たい!」と思うようになりました。 推し活そしてサークルには入らず、アルバイトに精を出しました。長期アルバイトの他、短期のアルバイトも入れて多い時は3つ掛け持ちしていたことも。バイトのおかげで、交通費がかかる地方のコンサートにも行けたそうです。 今で言う“推し活”を楽しむ一方で、いつも一人参加だった和子さんにはコンサート後に感動を分かち合える相手もいませんでした。帰宅時には、グループで参加しているオタク女子たちを羨ましく眺めていました。やがてSNSで同じアイドルが好きな人とつながり、情報共有するようになりました。同じ人が好きなグループ(「担当」と呼ぶらしい)でオフ会に参加したこともあったそうです。

オフ会やライブ参戦が一番の生きがいだった

特に将来やりたいことがあるわけでもなかった和子さんにとって、就活は辛いものでした。ですがなんとか内定が出た今の企業に就職します。 社会人になっても実家暮らしだったため、自由に使える金額が一気に増えました。慣れない仕事のストレスもあり、オフ会やライブへの参戦が一番の生きがいだったとか。 推し活カラオケボックスで好きなアイドルの誕生日に集まって本人不在の誕生会をやったり、ボーナスで地方遠征に行ったりしました。手帳は先々のコンサート予定で埋まります。自分の年齢は上がるのに、キャリア、私生活は停滞しっぱなし。でもそこは「まったく考えていなかった」とか。 【関連記事】⇒「スタバのフラペチーノ700円は安い」実家住まい36歳のカン違い。“幼いおばさん”のままでいいのか
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推しの所属グループが解散した結果
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