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M-1決勝、流れを決定づけた「令和ロマン」髙比良くるまの“最高の小ボケ”

さや香への山田邦子発言によってできた着地点

©M-1グランプリ事務局 さや香

©M-1グランプリ事務局

――2022年にウエストランドと激闘を繰り広げたさや香は、優勝最有力候補と言われていましたが、3位という結果に終わりました。最終審査後に審査員の山田邦子さんが「さや香の最後のネタは全然よくなかった」と爆弾発言をしていたのも印象的でした。 <去年、さや香が優勝でもおかしくないという流れがあって、観客から応援される土壌はあった気がします。 さや香の二本目のネタはハマればいけたんです。きっと劇場ではとんでもなくウケるのだと思います。あれくらいの賭けにでないと優勝はできないだろうという気概も感じました。でも、それが得点に結びつくかどうかは別問題なんですよね。 邦子さんの発言には優しさを感じましたよ。あの言葉によって「あんなネタやっちゃってアホだねー」と思われるという着地点が、今回のさや香にとっては一番良かったんじゃないでしょうか>

カベポスター 噛んだことへの審査員の反応

©M-1グランプリ事務局

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――去年トップバッターだったカベポスターは二年連続のファイナリストでした。ツッコミの浜田さんが最後に噛んでしまったのがインパクトありましたね。 <噛み自体というより「それは気にしていない」と審査員がこぞって言っていたことが印象に残りました。皆さん点数にそれが影響したと思われるのが嫌だったんじゃないでしょうか。 でも、浜田さんは上手かったですね。「なんでやん」ではなく「そやな~」など、会話に緩急をつけながら進めることで何個も笑いを取っていました。ツッコミの美しい形をみた気がします>
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